リスタート前の手順違反でライコネンに30秒加算の処分、入賞圏外に降格

アルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネン【エミリア・ロマーニャGP/イモラ、2021年4月18日(Alfa Romeo Racing ORLEN)】


18日(日)に決勝レースが開催されたシーズン第2戦エミリア・ロマーニャGPで、アルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネンが30秒加算のペナルティを受け、当初は9番目にチェッカーフラッグを受けていたものの、入賞圏外に脱落し、ポイント獲得はお預けとなった。

34周目に発生したバルテリ・ボッタス(メルセデス)とジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)のインシデントを受けて赤旗中断を余儀なくされた後、35周目からレースが再開されることになったが、リスタートに向けてセーフティカー先導でウオームアップラップを走行中、ライコネンはターン3でスピンを喫してしまう。コース復帰したライコネンは8番手まで順位を取り戻したが、レギュレーションでは最初のセーフティカーラインを通過するまでにもとのポジションに戻れなかった場合、ピットレーンに入ることを義務付けており、ライコネンはもうひとつポジションを上げなければならなかったにもかかわらず、そのままレースを続けてしまったため、レース後に10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティが科されることになったのだ。レースがすでに終了していたことから30秒のタイムペナルティに変換され、ライコネンのレース結果は13位となっている。

スチュワードは声明の中で今回の裁定について次のように説明している。

「スチュワードはカーナンバー7のドライバー(ライコネン)、およびチームの代表者から聴取し、複数のアングルから撮影されたビデオ映像やテレメトリー、チームの無線を確認した」

「レース中断後の再スタート前のラップで、ライコネンはターン3でスピンを喫している。レギュレーション第42条2項ではドライバーは最初のセーフティカーライン(SC1)より前であればポジションを取り戻すことができると定められている。当初、チームは彼に対してそうするよう指示したが、その後、ポジションを維持するように指示した」

「また、第42条6項はドライバーがポジションを取れなかった場合、ピットレーンに入らなければならず、全車がピットレーン出口を通過した後でなければレースに再参加することはできないと定めている」

「さらに、第42条12項にはローリングスタートの際、セーフティカーがライトを消した後は“いかなるドライバーもラインを通過するまでコース上の他車を追い越すことはできない”とある。今回のケースでは当該ドライバーはターン13とターン14の間で先行車に追いついたものの、セーフティカーはターン10付近で消灯していた。一見して矛盾した指示のように思えるが、ウエットコンディションで安全性に問題が生じることを懸念し、チームはドライバーにポジションを回復しないよう伝えた。また、チームはレースディレクターに無線連絡したものの、彼らの連絡からリスタートまでに応答する時間がなかった」

「スチュワードは、ローリングスタートとなった理由が路面コンディションによりスタンディングスタートができなかったからだったとはいえ、セーフティカーピリオド中にマシンがセーフティカーの後方にいる場合は追い抜きが禁じられているにもかかわらず、リスタートに際してはセーフティカーの後方にいても追い抜きが認められているという、さらなる矛盾を検討している。ただし、ポジションを回復できなかった場合にピットレーンに入ることを義務付けるルールは複数のチャンピオンシップで統一されており、FIA F1スポーティングレギュレーションにおいても複数年にわたって記載され、一貫して採用されてきたものだ」

「このペナルティは義務的なものであるからして、スチュワードは一貫性の理由から今回のペナルティを適用する以外に選択肢はないと考える」

「FIA国際競技規則第15条、ならびにFIA司法および懲罰規則第10条1項1号に則り、当該期間内であれば、コンペティターはスチュワードが下した特定の裁定に対して控訴する権利を有している」

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