角田、アロンソへのオーバーテイクは「感動的な経験」

アルファタウリの角田裕毅とアルピーヌのフェルナンド・アロンソ【バーレーンGP/サヒール、2021年3月28日(Pirelli)】


28日(日)、シーズン第1戦バーレーンGP決勝レースでアルファタウリの角田裕毅が9位入賞を遂げ、日本人ドライバーとしては史上初となるデビュー戦でのポイント獲得を達成した。

5番手スタートだったピエール・ガスリーは他車との交錯でフロントウイングを破損し、緊急ピットインを強いられてポジションを落とした後、終盤になってガレージに引き上げ、チェッカーフラッグを受けることなくマシンを降りたが、最終結果は17位完走扱いとなった。

ピエール・ガスリー

「今はすごくがっかりしている。ここに着いた時から僕たちはすごくいい週末を過ごしていたからね。5番手からスタートして、今日はたくさんポイントを取りたかったんだけど、僕のレースは1周目のダニエル(リカルド/マクラーレン)との接触でほぼ終わってしまった。フロントウイングを壊し、フロアにダメージがあって、たった1周で大きく遅れてしまったから、レースはそこでもうほとんど終わってしまっていた。本当に残念だよ。週末ずっといいペースを見せていたのに、今日はその報酬が手に入らなかった。でも、ポジティブなこともたくさんあったと思うから、イモラではそれに目を向けていく」

角田裕毅

「初めてのグランプリでポイントを取ることができてうれしいです。このレースではクルマのパフォーマンスの素晴らしさを証明できたと思います。ただ、1周目でポジションを少し落としてしまったことに少しがっかりはしていますね――慎重過ぎました。そのせいでレースを通してリカバーを強いられました。ここバーレーンでたくさん学べたことは本当にポジティブなので、それを持ってイモラに向かいます。レース中にはいいオーバーテイクがいくつかできました。僕にとって、フェルナンド(アロンソ/アルピーヌ)をオーバーテイクできたのは感動的な経験でした。子どもの頃から見ていたF1のスーパースターなので、すごくワクワクしました。自分のパフォーマンスにはとても誇りを持っていますし、次回を楽しみにしています」

フランツ・トスト(チーム代表)

「昨日の予選では満足のいく結果を得て、ピエール(ガスリー)は5番手、ユウキは13番手でスタートした。スタートは順調で、ピエールは1周目に5番手をキープして戻ってきた。ユウキもまずまずのスタートを切ったが、何人かのドライバーに抜かれてしまった。オコンの後ろでかなりハードなブレーキングをしたため、右フロントタイヤにフラットスポットができてしまい、バイブレーションが出始めていた。セーフティカーが導入された後、ピエールには接触があり、5コーナーでフロントウイングが損傷してしまった。そのため、彼をピットインさせてウイングを変更しなければならなかったが、当然それには時間がかかった。セーフティカー導入後のミディアムのグリップはかなり低かったので、ソフトコンパウンドであれば事故を防げたかもしれない。フロアにもダメージがあり、パフォーマンスが大幅に低下してしまったため、その後のピエールのレースは妥協を強いられた。とはいえ、最後のスティントでは素晴らしいラップタイムを記録し、コース上で最速のうちの1人だった。残念ながら、レース終盤にギアボックスの問題が疑われたため、彼をリタイアさせなければならなかったが、これについてはさらに調査する必要がある。結局、ポイントは獲得できなかったが、昨日の予選では素晴らしい仕事をしていたし、今日のレースでもペースを発揮していたから、ただ不運だっただけだ。ユウキはF1での初レースを経験したが、本当に素晴らしい仕事をしてくれた。彼には自分のレースができるように完全な状態のマシンで1周目を戻ってくることが目標だと伝えていたが、まさにその通りになった。彼はたくさんの巧みなオーバーテイクを見せてくれた。最も多くのオーバーテイクを達成したマシンだと思う。そしてラップタイムも、ミディアムとハードの両方で競争力があった。彼は9位にふさわしいし、キミ(ライコネン/アルファロメオ・レーシング)やランス(ストロール/アストンマーティン)などを相手に戦っている姿を見ることができて本当に良かった。彼と一緒なら、これからのシーズンに期待できそうだ。彼はデビュー戦でポイントを獲得した初めての日本人ドライバーとなった。われわれと一緒にこの結果を達成してくれたことは素晴らしいよ。冬の間の多大なる努力よって、われわれのパフォーマンスに欠かせない、競争力のあるパワーユニットを提供してくれたHondaの皆さんに感謝する。今週末はもっと良い結果を期待していたが、今日は思うようにいかなかった。それでも、非常に強力なパッケージを手に入れたことで、次のイモラが楽しみになってきた」

【M/K】