ウォルフがメルセデスのチーム代表継続、イネオスとともに3分の1株主に

チーム代表のクリスチャン・トト・ウォルフ、イネオス会長のジム・ラトクリフとダイムラーのオラ・ケレニウス【2020年12月18日(Mercedes-AMG Petronas Formula One Team)】
チーム代表のクリスチャン・トト・ウォルフ、イネオス会長のジム・ラトクリフとダイムラーのオラ・ケレニウス【2020年12月18日(Mercedes-AMG Petronas Formula One Team)】

メルセデスF1チームは主要パートナー『INEOS(イネオス)』がチームの株式3分の1を取得することを明らかにし、同時にクリスチャン・トト・ウォルフが代表を3年間継続すると発表した。

イネオスの株式取得と並行して、ダイムラーは現在60%の保有株を30%に、ウォルフは持分を増やして、3者が平等に株式を保有することになる。

2010年にF1復帰したメルセデス・ベンツのワークスチームは戦略的投資、スポーティングコミットメントと商業的成長によってチームを世界的スポーツのリーダーに押し上げ、2014年以来、先例のないダブルチャンピオンシップ7連覇を達成している。

チームは次のような声明を発表した。

「2021年から、F1のビジネスランドスケープは新たな財政規則によって変化し、チームたちは独立型の財政的サステナビリティーを得ることが可能となる。チームはメルセデス・ベンツのパフォーマンス部門であるメルセデスAMGといっそう結びついて強化されることになり、すでにモータースポーツを超えた革新的プロジェクトのためのハイパフォーマンスエンジニアリング能力を導入する新たなビジネス部門である応用科学によって多角化を始めている」

「チームは引き続きメルセデス・ベンツのワークスF1チームとして活動し、メルセデス製シャシーとパワーユニットを使い続ける」

「新しい株式保有構造の下、クリスチャン・、トト・ウォルフはチーム代表兼CEOの役目をさらに3年継続することになり、企業とレーシングチームの執行運営を率いることとなる。適切な時期が来れば、彼は自身の判断により、組織内で新たな執行役へと移行することができる」

ダイムラーとメルセデス・ベンツの取締役会会長を務めるオラ・ケレニウスは次のようにコメントした。

「株主仲間として、イネオスがわれわれのF1ジョイントベンチャー入りすることを大いに歓迎する。われわれが名声あるイネオスの投資家を引きつけたということはブラックリーの組織の強さの表れであり、彼らはチームの将来的成長と発展に本物のポテンシャルを見いだしている。われわれは断固としてF1にコミットし続ける。そして来るコストキャップならびに新株式保有構造によって、継続的成功のためのさらに強固なポジションを手に入れるだろう。2021年に始まるメルセデスAMGパフォーマンス部門とのさらに密接な連携と、トトのリーダーシップ継続によって、F1におけるメルセデス・ベンツの未来は明るいものとなる」

イネオス会長のジム・ラトクリフ卿は次のように述べた。

「大きなチャレンジというのはわれわイネオスの思考法の核たる部分であり、複数の異なるスポーツへの関与はわれわれが常にベスト中のベストを目指していることの証明だ。今年初めにF1に参入した際、われわれは新たなベンチマークを設定したメルセデスと組むことを選んだ。以来、いかにして関与を拡大できるかについて議論を重ねてきた。これは頂点に立つチームに財政投資をするまたとない機会であり、それでいてそこには将来的に大きな成長のポテンシャルが残されている。メルセデス・ベンツ、そしてトトが率いる確かな勝者たるチーム以上のパートナーは望みようがない」

メルセデスの代表継続が決まったウォルフは新たな決意を口にしている。

「メルセデスAMGペトロナスF1チームとこの新たな章を始められることになってとてもうれしく思っている。このチームは私にとってファミリーのようなものだ。共にあまりに多くのハイとローを経験してきたが、このスポーツでこれ以上のグループと仕事をすることは想像できない。一緒にこの新しい時代へと続けていけることになり、非常にうれしい。イネオスの新たな投資は、F1チームのビジネスケースが強固だという裏付けだ。チャレンジングな1年を過ごしてきたスポーツに重要なシグナルを送ることになる。ジム、アンディとジョンの共同オーナーへの仲間入りを心から歓迎する。彼らは世界でも最も有益な企業の1つを作り上げた。彼らは真の企業家精神を体現する存在であり、その専門知識は今後われわれの執行部を強化するだろう。また、オラ、マーカス・シェーファー、そしてメルセデス・ベンツとこの先もパートナーシップを継続できるというのは私にとって名誉だ。2010年からこのブランドの誉れ高いモータースポーツヘリテイジにさらなる栄誉を追加できたことを誇りに思う。われわれはこの先何年もこの組織を成長させたいという大志を共有する仲間だ」

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