お互いの存在に感謝するベッテルとルクレール

フェラーリのセバスチャン・ベッテル【アブダビGP/ヤス・マリーナ、2020年12月13日(Scuderia Ferrari)】


13日(日)にヤス・マリーナ・サーキットで開催されたシーズン最終戦でフェラーリのシャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテルは一時ポイント圏内を走る場面もあったが、最終的には13位と14位でノーポイントに終わった。

セバスチャン・ベッテル

「今日のレースを思い出すことはないだろう。でも、エンジニア、ケータリングの人たちなど、チームのみんなの思いやりのことはずっと覚えておくよ。今日の気分はいつもと違っていたし、これからもずっと自分の一部になると思う。シャルル(ルクレール)がいなくて寂しくなると思う。彼があちこちで悩みの種になったのは間違いないけど、僕たちは人生においてもキャリアにおいてもまったく違う段階にいる。でも彼がいい子なのは間違いないし、長い道のりが待っている。これからの期待の人物だ。彼が自分にふさわしいクルマを手にしてくれればと思う。全体的に、みんなにとって来年がいいシーズンになることを願っている。みんなも分っていると思うけど、とてもつらく疲れる1年だった。だから来年は僕たちの喜怒哀楽の表情を見てもらいたいし、それもマスク越しではなくね。それが僕の主な望みだ。僕は新しい旅を始めることを楽しみにしているけど、今は家に戻って充電できて幸せだよ」

シャルル・ルクレール

「今日の自分たちには十分な速さがなかった。オーバーテイクするのも大変だったし、低速コーナーでも全然ダメだった。だからより良い位置につけるよう戦略的に違うことを試した。それがうまくいかなくて残念だ。僕たちにとっては厳しいシーズンで、それがこんな形で終わってしまって残念だ。それでも、過去数レース進展してきたし、冬の間もそれを継続して来年は強くなって戻ってきたい。セブ(ベッテル)がチームにもたらしてくれた全てのことに感謝したい。彼は素晴らしい人物であり、素晴らしいドライバーだ。彼はより良いパフォーマンスが出せるよう僕をプッシュしてくれた。これまでの2年間、彼が隣のガレージにいてくれてよかったし、彼のこれからの健闘を祈っている。来年はカルロス(サインツ/マクラーレン)がチームに入ってくれることもうれしい。彼は速く、堅実で一貫性があるドライバーだ。僕にとっては大きな挑戦になるし、すでに楽しみにしている」

マッティオ・ビノット(チーム代表)

「残念ながら、今日のレースについて話すことはあまりない。ただ残念なシーズンの残念な終わりだったというだけだ。われわれはこの非常に厳しい数カ月から学んだことを受け止め、ページをめくり、未来に目を向けなければならない。これから再びトップに返り咲く必要がある。ノンストップで来年のマシンに取り組み、可能な限りパフォーマンスギャップを埋めなくてはならない。それでも、今日はセバスチャンがわれわれのカラーで最後のレースに臨むという特別な1日だった。彼はフェラーリの歴史で3番目に成功を収めたドライバーだ。彼より多くスクーデリアで勝利を挙げているドライバーはミハエル・シューマッハとニキ・ラウダしかいない。セバスチャンがわれわれとマラネロで過ごした6年間の証しが知りたければ、数字を見るだけでいい。彼は多くの希望を抱いて仲間入りし、その到着を誰もが待ちわびていた。多くの幸せな記憶を残して彼はわれわれの元を去るが、いくつかの心残りがないわけではない。悔やまれることではあるが、それがドライバー、そしてチームの人生というものなのだろう。1つだけ確かなことは、たとえ来年からコース上ではライバルとなっても、彼はいつまでもフェラーリファミリーの一員だということだ」

【N/M】