リスキーな戦略で「今年最高レベルの成績」を残したガスリー

アルファ・タウリのピエール・ガスリー【バーレーンGP/サヒール、2020年11月29日(Getty Images / Red Bull Content Pool)】


シーズン第15戦バーレーンGP決勝レースが開催された29日(日)、アルファ・タウリのピエール・ガスリーが6位入賞を果たした一方、赤旗中断後のリスタートでレーシング・ポイントのランス・ストロールをリタイアに追い込んだ接触を引き起こしたとして10秒のタイムペナルティを科せられたダニール・クビアトは11位完走にとどまった。

ダニール・クビアト

「11位でのフィニッシュはものすごく悔しい。オープニングラップでのロマン(グロージャン/ハースF1)の動きに最初は少し怒りを感じたけど、炎とクラッシュのひどさを見たら心配になり、ただただ彼の無事を願っていた。幸い見た目ほどひどい事故じゃなかった。そしてリスタートではストロール(レーシング・ポイント)と接触した。僕は完全に彼の内側にいて、見えていたと思うんだけど、彼は僕がいないかのようにターンインしてきた。僕はマシン全体を縁石の内側に乗せたし、あれ以上できることはなかった。だからペナルティについて僕はスチュワードの見解には納得していない。あれで僕のレースが台無しになったから、判定にはがっかりしている。怒りを感じるけど、残念ながら結果は何も変わらない」

ピエール・ガスリー

「今日1番の収穫はロマン(グロージャン/ハースF1)がレーススタート時のあの恐ろしいクラッシュから自力で脱したのを見られたことだった。かなりショッキングな映像だったけど、彼が無事で本当にうれしいし、彼の最善の回復を祈っている。早く復帰できるといいね。パフォーマンスという意味では、自分の仕事にはとても満足している。リスキーな戦略を取った。ギャンブルだったんだ。だけど最終的には価値があった。今日は最もタフなレースの1つで、コックピットの中ではたくさんハードワークをしたよ。タイヤ管理がすべてで、タイヤをなるべく傷めずにできるだけ強くプッシュし、できるだけ多くのラップを走り続けられるように頑張った。コックピットの中ではかなり厳しい時間を過ごしたけど、今年最高レベルの成績をつかむことができた。またポイントを獲得することができて、この日曜日に最大限の結果を出すことができて、本当にうれしい」

クラウディオ・バレストリ(車両パフォーマンス担当チーフエンジニア)

「今夜のレースは非常に波乱に満ち、1周目の赤旗に加えて2回のセーフティカー導入があった。まずは、いずれのアクシデントでも大事に至らなかったことをうれしく思う。とりわけ、最初のグロージャンの件については、彼がマシンから脱出する姿を見て本当にホッとした。われわれのレースに関しては、リスタートで戦略を変更し、自分たちの手にあったハードタイヤの新品2セットのアドバンテージを生かすことにした。ダニールはよりアグレッシブに攻め、リスタートでオプションを履き、レース終盤にハードの新品2セットを投入することにした。ストロールとの接触により10秒のタイムペナルティを受けたにもかかわらず、ポイントにあと一歩届かなかったとはいえ11位でゴールできた。ピエールはわずか1回のピットストップを可能にするため、本当にうまくタイヤを管理し、その活躍にふさわしい6位でフィニッシュしている。このあとは再びこのサヒールのサーキットで開催される次のレースに切り替える。外周コースは新たなチャレンジとなるものの、次も接近した中団グループのバトルになると予想している」

フランツ・トスト(チーム代表)

「今日はスタートでロマン(グロージャン/ハースF1)の非常に大きな事故を見ることになった。幸運にも彼は自分でクルマから飛び出すことができ、大きなけがもなかった。強固なモノコックとヘイローがなければ、あの事故はもっとひどい結末になったかもしれず、FIAが絶え間なくクルマの安全性を向上してくれていることに感謝したい。われわれのレースについて言うと、ピエール(ガスリー)が8番手、ダニール(クビアト)が10番手でスタートした。2人ともいいスタートが切れず、特に1コーナーでいくつか順位を失った。その後、ダニールはロマンと衝突した。ロマンはコースの左端から右に流れてきて、ダニールの左フロントタイヤに接触し、バリアにむかってコースアウトしていった。赤旗による中断の後、ダニールはオプションで再スタートした。それから彼はストロールとの事故があった。私の意見では、ストロールはかなりアグレッシブにインに入ってきて、ダニールが事故を避けるためにできることはなかったと思う。彼は10秒のペナルティを受け、レースが台無しになった。ダニールはグリップ不足からオプションタイヤに満足していなかったので、再度ピットに呼び戻してベースタイヤに交換した。またしても、彼のクルマはベースタイヤでもうまく機能しなかった。最終的にはポイント圏外の11位でゴールしている。ピエールについては戦略を変更し、再スタートにベースタイヤで送り出した。彼が1ストップ戦略を成立させられるかもという読みがあった。ややリスキーだったが、ベースタイヤでは全てがうまくいき、25周目に別セットのベースコンパウンドに交換した。彼はタイヤのフィーリングに満足していたため、あの判断は正解で、6位でゴールすることができた。ピエールとチームにとってはこの週末の素晴らしい仕事にふさわしい、報われる結果となった。最後に大事なことを言うと、今日はレッドブルがダブル表彰台を獲得できてよかった。特に、金曜日に事故のあったアレックス(アルボン/レッドブル)を思うとうれしい。この結果は彼の自信を高めることにつながるだろう」

【SC/C/N】