グリッド降格処分を科されたマクラーレンコンビ【トルコGP:ペナルティ】

マクラーレンのランド・ノリス【トルコGP/イスタンブール、2020年11月14日(McLaren)】
マクラーレンのランド・ノリス【トルコGP/イスタンブール、2020年11月14日(McLaren)】

9年ぶりのF1開催となったイスタンブール・パークで行われたシーズン第14戦トルコGPでは、予選でマクラーレンコンビにグリッド降格処分が科された。

カルロス・サインツはレーシング・ポイントのセルジオ・ぺレスのアタックラップを妨げたことで3グリッド降格を言い渡された。雨の影響で難しい路面コンディションになっていたものの、チームからぺレスの接近は明確に警告されていたとスチュワードは指摘している。また、ランド・ノリスはイエローフラッグ無視によって5グリッド降格処分を科されている。ノリスは一時的に減速したものの、アタックラップを中断することはなかった。スチュワードはノリスがクイックラップをまとめようとしていたわけではないことに理解を示しつつ、コンディションの改善も相まって結果としてこのラップで自己ベストが更新された点を判断材料とした。

その他を含め、トルコGPの週末を通してスチュワードが審議し、何らかの処分を下したインシデントおよびペナルティの詳細は以下の通り。

トルコGP初日:11月13日(金)

【金曜フリー走行1回目】

◆ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
違反内容:4基目の内燃機関(ICE)、4基目のターボチャージャー(TC)、4基目のMGU-Hを使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)に違反
裁定:スターティンググリッド最後方からのスタート
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)、第23条3項(b)に基づいて上記ペナルティが科された。

◆シャルル・ルクレール(フェラーリ)
違反内容:ピットレーンを時速101.1kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:フェラーリに罰金1,000ユーロ(約12万円)
裁定理由:カーナンバー16(ルクレール)が本イベントにおいて時速80kmと定められているピットレーンの速度制限を時速21.1km超過したため。

◆ターン1のコース逸脱によるタイム抹消
違反内容:ターン1でコースを逸脱、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)に違反、およびレースディレクターの指示書第21条不服従
裁定:FIA国際スポーティングコード第12条3項1号eおよびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に基づくタイム抹消

[違反時間 カーナンバー. ドライバー(コンペティター)/抹消タイム]

11時02分24秒 55. カルロス・サインツ(マクラーレン)/2分02秒804
11時17分10秒 77. バルテリ・ボッタス(メルセデス)/1分48秒426
11時31分24秒 55. カルロス・サインツ(マクラーレン)/1分54秒905
11時31分30秒 33. マックス・フェルスタッペン(レッドブル)/1分50秒118
11時38分21秒 11. セルジオ・ぺレス(アルファ・タウリ)/1分55秒721
12時01分54秒  8. ロマン・グロージャン(ハースF1)/1分53秒077
12時09分30秒  8. ロマン・グロージャン(ハースF1)/1分45秒952
12時16分53秒 20. ケビン・マグヌッセン(ハースF1)/1分42秒832
12時18分28秒  6. ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)/1分48秒616

裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。上記マシンはコースを逸脱した。このペナルティはレースディレクターの指示書第21条、およびFIA国際スポーティングコード第12条3項1号eに基づいて適用されている。

(金曜フリー走行2回目はペナルティなし)

トルコGP初日:11月14日(土)

【土曜フリー走行】

◆ターン1のコース逸脱によるタイム抹消
違反内容:ターン1でコースを逸脱、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)に違反、およびレースディレクターの指示書第21条不服従
裁定:FIA国際スポーティングコード第12条3項1号eおよびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に基づくタイム抹消

[違反時間 カーナンバー. ドライバー(コンペティター)/抹消タイム]

12時07分21秒 11. セルジオ・ぺレス(レーシング・ポイント)/1分57秒225
12時08分08秒 33. マックス・フェルスタッペン(レッドブル)/1分49秒332
12時12分57秒 10. ピエール・ガスリー(アルファ・タウリ)/2分06秒944
12時23分24秒  5. セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)/2分03秒207

裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。上記マシンはコースを逸脱した。このペナルティはレースディレクターの指示書第21条、およびFIA国際スポーティングコード第12条3項1号eに基づいて適用されている。

【予選】

◆ターン1のコース逸脱によるタイム抹消
違反内容:ターン1でコースを逸脱、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)に違反、およびレースディレクターの指示書第21条不服従
裁定:FIA国際スポーティングコード第12条3項1号eおよびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に基づくタイム抹消

[違反時間 カーナンバー. ドライバー(コンペティター)/抹消タイム]

15時04分38秒  7. キミ・ライコネン(アルファロメオ・レーシング)/2分08秒165
15時04分58秒 77. バルテリ・ボッタス(メルセデス)/2分04秒067
15時04分59秒 10. ピエール・ガスリー(アルファ・タウリ)/2分11秒834
15時05分10秒  3. ダニエル・リカルド(ルノー)/2分09秒749
15時07分11秒 10. ピエール・ガスリー(アルファ・タウリ)/2分17秒008
16時06分29秒 44. ルイス・ハミルトン(メルセデス)/2分10秒015
16時19分34秒 11. セルジオ・ぺレス(レーシング・ポイント)/1分56秒950
16時22分41秒  5. セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)/2分03秒853
16時24分30秒 99. アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)/1分58秒649
16時26分52秒 16. シャルル・ルクレール(フェラーリ)/2分03秒493
16時47秒10秒 55. アレックス・アルボン(レッドブル)/1分52秒576

裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。上記マシンはコースを逸脱した。このペナルティはレースディレクターの指示書第21条、およびFIA国際スポーティングコード第12条3項1号eに基づいて適用されている。

◆ターン6のコース逸脱によるタイム抹消
違反内容:ターン6でコースを逸脱、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)に違反、およびレースディレクターの指示書第21条不服従
裁定:FIA国際スポーティングコード第12条3項1号eおよびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に基づくタイム抹消

[違反時間 カーナンバー. ドライバー(コンペティター)/抹消タイム]

16時16分39秒  4. ランド・ノリス(マクラーレン)/2分00秒633

裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。上記マシンはコースを逸脱した。このペナルティはレースディレクターの指示書第21条、およびFIA国際スポーティングコード第12条3項1号eに基づいて適用されている。

◆カルロス・サインツ(マクラーレン)
違反内容:カーナンバー11(セルジオ・ぺレス/レーシング・ポイント)の走行を妨害、FIA F1スポーティングレギュレーション第31条5項に違反
裁定:3グリッド降格、およびペナルティポイント1点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードはカーナンバー11のドライバー、カーナンバー55のドライバー(サインツ)、および両チームの代表者から話を聞き、複数のアングルから撮影された映像証拠を見直すとともに、カーナンバー55の無線メッセージも確認した。カーナンバー55がピットを出てきている際に、カーナンバー11がターン1を通過した。カーナンバー11はターン2から3にかけてカーナンバー55につかまり、その時点しかり、続く複数の連続するコーナーを通してもカーナンバー55によって不必要に妨げられている。異常な路面コンディションが今回の状況に影響をきたしたことは明白でありながら、チームからの無線コミュニケーションではカーナンバー55に対して、カーナンバー11が後方にいることが明白に警告されていた。

サインツの累積ペナルティポイント:1ポイント(2020年11月15日時点)

◆ランド・ノリス(マクラーレン)
違反内容:ターン8でのイエローフラッグ無視、FIA国際スポーティングコード附則H第2条5項5号1(b)に違反ならびにレースディレクターの指示書第7条2項不服従
裁定:5グリッド降格、およびペナルティポイント3点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードはカーナンバー4のドライバー(ノリス)とチーム代表者からヒアリングを実施するとともに、映像、無線、テレメトリー、マーシャリングシステムの証拠を検証した。カーナンバー4はカーナンバー6(ニコラス・ラティフィ/ウィリアムズ)の一件でダブルイエローフラッグが振られていたターン8にアプローチした。テレメトリーはカーナンバー4が同セクターで低速したものの、インシデント後にスピードが回復していたことを示している。カーナンバー4はチームに対してラップを断念すべきかと尋ねたものの、路面コンディションが急速に変化していたことからステイアウトするよう言われた。カーナンバー4はラップを完了しており、それがQ1における彼のファステストラップとなった。スチュワードはカーナンバー4がクイックラップをまとめようとしていたわけでないことを理解しつつも、路面コンディションの変化によってそれが実現されており、したがって、上述のレギュレーションに違反したとみなす。

ノリスの累積ペナルティポイント:5ポイント(2020年11月15日時点)

◆ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)
違反内容:パワーユニットエレメント交換の承認における違反、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)に違反
裁定:スターティンググリッド最後方からのスタート
裁定理由: スチュワードはFIA技術代表およびチーム代表者のヒアリングを実施した。予選後、チームはエンジンサプライヤーからの要請によって、レース前のパルクフェルメでカーナンバー10(ガスリー)のすべてのPUエレメントを変更することを求められた。F1の技術代表がこれを許可した。こういった変更にはグリッド後方からのスタートが義務づけられる。チームはパルクフェルメ状態でマシンの分解を実施した。この作業中、チームは最終的にPUを交換しないことを決定し、当初のPUを搭載した。技術部門の報告によれば、マシン分解はその過程でいかなるコンポーネントにも修正がなく、オリジナルのパーツが再び装着されたと車検担当者などの管理者が保証することが不可能な段階まで進んでいた。通常であれば、こういった交換によって科されるペナルティがあるため、このことは問題にならない。スチュワードは最終的にPU交換を完了したかどうかを問わず、交換作業が始まったときから、パルクフェルメにおける承認された作業に対するペナルティが有効だと裁定した。

トルコGP決勝:11月15日(日)

【決勝】

◆ターン1のコース逸脱によるタイム抹消
違反内容:ターン1でコースを逸脱、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)に違反、およびレースディレクターの指示書第21条不服従
裁定:FIA国際スポーティングコード第12条3項1号eおよびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に基づくタイム抹消

[違反時間 カーナンバー. ドライバー(コンペティター)/抹消タイム]

13時16分06秒 77. バルテリ・ボッタス(メルセデス)/2分03秒530
13時06分06秒 63. ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)/2分09秒862
13時16分16秒  6. ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)/2分12秒459
13時18分08秒  8. ロマン・グロージャン(ハースF1)/2分04秒367
13時18分29秒 31. エステバン・オコン(ルノー)/1分59秒312
13時24分11秒  8. ロマン・グロージャン(ハースF1)/1分58秒901
13時24分50秒  6. ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)/2分06秒551
13時37分22秒 16. シャルル・ルクレール(フェラーリ)/2分04秒007
14時05分09秒  8. ロマン・グロージャン(ハースF1)/1分54秒260
14時28分52秒  8. ロマン・グロージャン(ハースF1)/1分45秒545
14時33分05秒 20. ケビン・マグヌッセン(ハースF1)/1分41秒691
14時34分07秒 77. バルテリ・ボッタス(メルセデス)/1分48秒022
14時37分33秒  8. ロマン・グロージャン(ハースF1)/1分57秒719
14時41分19秒  8. ロマン・グロージャン(ハースF1)/1分49秒349
14時43分00秒 16. シャルル・ルクレール(フェラーリ)/1分41秒625
14時51分35秒 33. マックス・フェルスタッペン(レッドブル)/1分42秒824
14時52分00秒 18. ランス・ストロール(レーシング・ポイント)/1分42秒847
14時53分56秒  7. キミ・ライコネン(アルファロメオ・レーシング)/1分42秒852

裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。上記マシンはコースを逸脱した。このペナルティはレースディレクターの指示書第21条、およびFIA国際スポーティングコード第12条3項1号eに基づいて適用されている。

◆ターン14のコース逸脱によるタイム抹消
違反内容:ターン14でコースを逸脱、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項および第12章1項1号(i)に違反、およびレースディレクターの指示書第20条不服従
裁定:FIA国際スポーティングコード第12条3項1号eおよびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に基づくタイム抹消

[違反時間 カーナンバー. ドライバー(コンペティター)/抹消タイム(、翌周の抹消タイム)]

13時55分00秒 33. マックス・フェルスタッペン(レッドブル)/1分44秒400、1分43秒546
13時59分06秒 63. ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)/1分47秒054、1分47秒223
14時39分14秒  8. ロマン・グロージャン(ハースF1)/1分48秒751
14時49分43秒 33. マックス・フェルスタッペン(レッドブル)/1分39秒830、1分38秒821

裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。上記マシンはコースを逸脱した。このペナルティはレースディレクターの指示書第20条、およびFIA国際スポーティングコード第12条2項1号(i)に基づいて適用されている。

◆ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
違反内容:ターン9でカーナンバー8(ロマン・グロージャン/ハースF1)と衝突、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項に違反
裁定:戒告(ドライビング/今季1回目)
裁定理由: スチュワードはカーナンバー6のドライバー(ラティフィ)、カーナンバー8のドライバー、各チーム代表者らのヒアリングを実施し、映像および音声の証拠を確認した。カーナンバー6はブルーフラッグの通知を受け、ターン8の出口でカーナンバー3(ダニエル・リカルド/ルノー)とカーナンバー8が後ろから近づいていると知らされた。ターン9へのアプローチで彼は2台が通過することを想定して左に寄っている。カーナンバー3はこのコーナーのエイペックスの前にパスしたものの、カーナンバー6はコースの中でも非常に滑りやすい箇所を前にエイペックスに差し掛かった。カーナンバー8はアウトサイドでコーナーを曲がるためにエイペックスに向けてターンしなければならなかった。カーナンバー6は滑りやすい路面でアンダーステアになり、カーナンバー8と接触した。カーナンバー6はミスを犯したものの、問題のコーナーで大きく変わっていたコンディションによって彼のアクションに対するペナルティが軽減され、戒告のみを下すものとする。

【A】