自信を持ってハーフウエットのイモラを攻めた角田

サッシャ(実況アナウンサー)、熱田護(フォトグラファー)、角田裕毅【DAZN】
サッシャ(実況アナウンサー)、熱田護(フォトグラファー)、角田裕毅【DAZN】

レッドブル・ジュニアの角田裕毅が4日(水)に参加したイモラテストを振り返り、ハーフウエットという難しいコンディションながらも「ある程度滑った時にコントロールする自信」を持って攻めたと語った。

今季からF2に参戦している角田は第10戦が終わった段階でランキング3位につけている。F1参戦に向けた新たな一歩としてイモラ・サーキットでアルファ・タウリのマシンをドライブした角田は、F1初走行とはいえ特別に緊張することはなかったようだ。

普段と変わらない感覚でテストに臨んだという角田は『DAZN(ダゾーン)』とのインタビューの中で、F1マシンに乗り込んだ感触について「特にあんまり・・・普通だなって感じなんで」と笑う一方、微妙な路面コンディションだったことから「気をつけなくちゃいけないという不安も少しあった」と明かした。

ただし、不安は角田にとって決してネガティブな要素ではない。このテストでまずは300kmを走るというターゲットが設定されていた角田は「僕はドライビングする上で不安は大事な要素だと思っているので。安全に速く走ってマイレージを稼いで、できるだけ時間を長く乗るために不安の要素は大事だと思っています」と話している。

そんな角田がF2との違いを実感したのはいざ走行が始まってからのことだった。

「(ブレーキと加速に関しては)F2のドライを少し上回るぐらいのパフォーマンスはレインのグリップの低い状態でも感じていたので、そこはやっぱりF1だなと感じましたね、すごく」と角田は言う。

ハーフウエットでドライタイヤをつけた状態が「結構好き」という角田は、午前のセッションの最後にドライタイヤに履き替えた際に「攻めるところは限界の幅で攻めていった」という。それも、本人が言うように「本当にある程度滑った時にコントロールする自信はあった」からこそできたことだ。

予選シミュレーションでは「90%くらい」でプッシュしたものの、100%でプッシュできなかったことがやや心残りになっているという角田は、すでにバーレーンのフリー走行でチャンスがあった場合を想定してコーナーごとのブレーキングを考えている。

実際にチャンスがあった場合、一緒に走る相手がピエール・ガスリーであれば「そのガスリー選手のタイムを抜く気持ちでいく」と言う角田。物怖じしない豪気さと自信を備え、不安をも自らの力にする20歳の今後から、ますます目が離せない。

現在、DAZNでは『HONDAの躍進』と題して選手やチームの活躍を追ったシリーズを公開中。エピソード6のパート1では角田が参加したイモラテストを角田本人と現地取材したフォトグラファーの熱田護氏の2人へのインタビューを通じて振り返っている。20日(金)公開予定のエピソード6パート2では、角田が来季にF1で走るために必要なスーパライセンス獲得の条件をDAZNにF1解説・実況で出演している小倉茂徳氏と田中健一氏が解説する。

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