ルノーアカデミーの3人がバーレーンでR.S.18をテスト

バーレーンでルノーマシンを駆るゾウ・グァンユウ【バーレーン、2020年11月3日(Renault Sport)】


ルノ・スポール・アカデミーのクリスチャン・ルンガー、オスカー・ピアストリと周冠宇(ゾウ・グァンユウ)が先週、若手ドライバー育成プログラムの一環としてバーレーン・インターナショナル・サーキットでR.S.18のステアリングを握った。

F3チャンピオンのピアストリにとってはこれが初めてF1マシン体験だった。ルンガーは以前、V8パワーの2012年型ロータスE20と2017年型ルノーR.S.17をドライブしたことがある。一方、周は昨年にR.S.17を、そして2020年はルノーF1チームのテストドライバーとして数回にわたって2018年型R.S.18をドライブしている。

いずれも将来的にレースシートを争う立場にいる3人は、ピレリタイヤを装着し、V6ターボ・ハイブリッドのルノー製パワーユニットを搭載した現代F1マシンに慣れることを中心とした忙しいプログラムに取り組んだ。

10月29日(木)の初日の走行を担当したのはF2でランキング上位にいるルンガーで、30日(金)はピアストリ、11月1日(日)と2日(月)は周がドライビングを担当した。

ルンガーは1日のプログラムで全長5.412kmのサーキットを101周した。持続的走行から始まって予選シミュレーションを何度か行い、最後にレースランで1日の作業を締めくくった。彼はこれからダブルヘッダーとなるバーレーンでのF2選手権フィナーレに意識を集中させることになる。

ピアストリは初めてのF1ドライブで82周を走った。本格的なF1マシンの感触を確かめることに加えて、彼は燃料搭載量を変えて複数のスティントを走り、ピレリのコンパウンドレンジをテストした。

テストドライバーの周はR.S.18で2日間のテストを終えた。しかし、初日はいくつかの問題によって走行時間が限られてしまい、スムーズにはいかなかった。2日目は遅れた時間を取り戻すべく、多忙な1日となった。マシンのセットアップを評価しながら数周した後に燃料を減らした予選ランを実施し、最後はレーストリムでの耐久走行で1日が終了した。

クリスチャン・ルンガー

「またF1マシンに乗れてうれしかった。今までバーレーンのレースサーキットには来たことがなかったから、走ったことのないサーキットでF1マシンに飛び乗るっていうのはすごくいいチャレンジだったよ。全ての理解が短時間でできたと思うし、最初のランからいい感触だった。いくつか問題はあったけど、それもテストの一部だし、その後も僕たちはプログラムを続けた。このプロセスの大事なポイントは、できるだけ多くを学ぶことにある。機会をもらえたことに感謝しているし、1秒1秒を楽しんだ。いい走行ができてすごくうれしいよ。数週間後のF2レースに向けてかなり自信がついた。楽しみにしている」

オスカー・ピアストリ

「R.S.18のドライブはすごく楽しかった。F1マシンに乗るのはこれが初めてで、ちょっと緊張はしたけど、すごくエキサイティングだった! インストールラップを終えたら緊張もなくなって、楽しんで速く走ることに集中した。すごくうれしい経験だったし、ペースも良かったと思う。クルマにはすぐに慣れて、確実にたくさんのことを学んだよ。いつになるかは分からないけど、次の経験を楽しみにしている。機会を与えてくれたルノーのアカデミーとF1チームの両方に感謝したい。僕はすごくラッキーだと思う。こんな機会は誰にでも与えられるものじゃないし、毎日経験できることでもないからね」

周冠宇

「F1マシンをドライブできるのはいつだって特権だよ。だから、バーレーンでR.S.18に乗って2日間のテストができたことは本当に有益だった。1日目は少し問題があってあまり多く走行できず、トリッキーだった。2日目はだいぶ良くなって、プログラムとやるべきことを最後までやり通せた。たくさんデータを集め、レースランと予選ランをした。クルマに乗るたびに僕はすぐにスピードに乗れるし、感触もすごくいい。全てのセッティングに慣れるのはチャレンジだけど、同時にすごく楽しい経験でもある。F2のレース前にバーレーンでテストできたことは間違いなく役に立つ。今月末にここでレースをするのがすごく楽しみだ」

ミア・シャリズマン(ルノー・スポール・アカデミー・ディレクター)

「万全の新型コロナウイルス(COVID-19)対策を施した上でR.S.18でのバーレーンテストを実施できたことは、アカデミードライバーたちへのわれわれのコミットメントを示す証拠だ。クリスチャンと冠宇がそれぞれのプログラムをコンプリートしてくれて良かったよ。それはどちらかというと今月末の残るF2のラウンドに向けた調整の意味合いが強かった。2人とも1日100周以上を走行できたというのは、昨年のR.S.17を使ったF1テストからの前進と上昇を示している。またオスカーのF1マシンでの初日のアプローチには感心した。彼は急速にマシンに慣れ、走行プランをコンプリートした。マシンでの初日の様子から、彼が新しいマシンに容易に適応できる能力を持っていることが分かった。それはわれわれが望む最大の特徴の1つだ。3人のドライバーたち全員からパフォーマンスについてF1エンジニアたちは良いフィードバックを得ており、毎年レベルはどんどん上がり続けていることが分かる。それは未来に向けた良いサインだ」

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