【エミリア・ロマーニャGP:FP1】最速はハミルトン、フェルスタッペンが2番手

メルセデスのルイス・ハミルトン【エミリア・ロマーニャGP/イモラ、2020年10月31日(Mercedes-AMG Petronas Formula One Team)】


31日(土)、シーズン第13戦エミリア・ロマーニャGP土曜フリー走行が実施され、メルセデスのルイス・ハミルトンが最速タイムを記録した。

舞台となるのは、かつてサンマリノGPを開催してきたアウトドローモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ、通称イモラ・サーキット。最後にグランプリを開催したのは2006年で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによってレースの日程変更を余儀なくされた今年、急きょカレンダー復帰を果たした格好だ。

また、イモラの週末は2日間のフォーマットが採用され、フリー走行は土曜日に90分のセッションが1回のみ、予選とレースは通常のスケジュールだが、たった一度のフリー走行ですべての準備を整えなければならず、各チームはチャレンジングな週末に挑んでいる。

秋晴れの下、気温15.5度、路面温度18度、湿度75.3%のドライコンディションでセッションが始まると同時に、メルセデスのバルテリ・ボッタスを先頭に続々とマシンがコースになだれ込み、インストレーションラップを完了したドライバーから順にタイム計測をスタートさせた。20台がひしめくコース上では各車がラップを重ねるごとにペースを上げており、タイムシートのオーダーも目まぐるしく変化していった。

序盤はハードタイヤを履くドライバーが多く、ミディアムを試していたのはウィリアムズの2人とアルファ・タウリのダニール・クビアトのみだ。ピレリはイモラの週末にC2からC4のドライタイヤを用意。今回のグランプリフォーマットに合わせて供給されるタイヤの数も調整されており、通常は13セットが用意されるところを、この週末はドライバー1人につき10セットが供給される。配分はハードが2セット、ミディアムが2セットで、ソフトが6セット。フリー走行終了後に3セットの返却が義務づけられている。

1分17秒047を刻んでいたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がさらにペースアップして1分16秒台に乗せると、アルファ・タウリのピエール・ガスリーも1分16秒913を記録してフェルスタッペンのタイムに近づく。しかしながら、さらに加速したフェルスタッペンは1分15秒912をたたき出して2番手以下に1秒以上のリードを築いた。

20分ほど走行して大半のドライバーがピットに引き上げたが、ほどなくしてハードもしくはソフトのコンパウンドに交換してコース上でのプログラムが再開される。ミディアムに履き替えたメルセデスのバルテリ・ボッタスが1分15秒783を刻んでトップタイムを更新したほか、同じミディアムタイヤを試すドライバーたちが好タイムを連発。ソフトを選んだ中では1分17秒138をマークしたルクレールの9番手が最上位だった。

ボッタスが11周を追加してガレージに戻る頃、ソフトタイヤに履き替えたフェルスタッペンがコースに向かい、ボッタスよりも0.445秒速くラップをまとめてタイムシート最上位に返り咲いた。ハミルトンはハードからミディアムの評価に切り替え、トップから0.531秒遅れの3番手に飛び込んだ後、ペースアップに成功してフェルスタッペンに迫るも、0.008秒届かずに2番手にとどまっている。

セッションが折り返し地点を迎える直前に、ボッタスが3種類目となるソフトタイヤを履いてガレージを後にし、最初のタイム計測はミディアムのベストタイムに若干届かなかったものの、仕切り直しのラップで1分15秒218をマークしてトップに浮上。しかしながら、直後にコントロールラインを通過したフェルスタッペンが2セット目のソフトタイヤで最速タイムを塗り替えてトップの座を奪い返した。

トップ3の顔ぶれが変わらない一方で、全車が精力的に走り込んだことから4番手以下のオーダーは変化が激しく、またタイムも相当に接近しており、レーシング・ポイント勢やルクレール、ガスリーが0.2秒とないギャップで4番手から6番手に連なり、ルノーやマクラーレンも大差ないペースを発揮している。

相棒のフェルスタッペンと異なり、ハード、ミディアム、ソフトの順番でタイヤを評価したアレックス・アルボンは柔らかいコンパウンドに交換してすぐに4番手にポジションを上げたが、2番手のフェルスタッペンとのギャップは1秒以上あり、さらにルノー勢がわずかに上回ってアルボンは6番手に後退した。

セッション終盤はレースを想定したプログラムに取り組む陣営が多く、メルセデスはハミルトンがソフト、ボッタスがミディアムを履いてロングランを走り、レッドブルはフェルスタッペンがハード、アルボンがソフトでレースシミュレーションを進めている。

ルクレールやアルファ・タウリのコンビなど、終了間際に新しいソフトタイヤを投入したドライバーは自己ベストタイムを更新してセッションを締めくくり、予選に向けて弾みをつけた。

半数以上のドライバーが40周以上を走破した90分のセッションを終えて、トップに立っていたのは1分14秒726をたたき出したハミルトン、0.297秒差でフェルスタッペンが2番手に控え、ボッタスは相棒に0.492秒遅れの3番手だった。

終盤にポジションアップを成功させたガスリーが4番手に食い込み、ルクレールがトップ5入り、ルノー勢にクビアト、アルボン、レーシング・ポイントのランス・ストロールが10番手につけている。

予選は日本時間22時にスタートする予定だ。

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