通算91勝でシューマッハの記録に並んだハミルトン

メルセデスのルイス・ハミルトン【アイフェルGP/ニュルブルクリンク、2020年10月11日(Mercedes-AMG Petronas Formula One Team)】
メルセデスのルイス・ハミルトン【アイフェルGP/ニュルブルクリンク、2020年10月11日(Mercedes-AMG Petronas Formula One Team)】

11日(日)にニュルブルクリンクで開催されたシーズン第11戦アイフェルGP決勝レースでメルセデスのルイス・ハミルトンが優勝を遂げるも、ポールシッターのバルテリ・ボッタスはトラブルでリタイアに終わった。

ルイス・ハミルトン

「これが意味するものを言葉にするのは難しい。子供の頃、マイケル(シューマッハ)がレースで何度も優勝するのを見て、弟と一緒に遊んだレースゲームでマイケルを選んでプレーしていたのを覚えている。自分がそこに立つことを夢見ていたけど、誰も、特に僕は、他のドライバーがマイケルの記録に近づくなんて想像すらしていなかった。彼の勝利数に匹敵するなんてとんでもないと思っていたけど、夢がかなうということを証明してくれた。信じられないような名誉で、実感するには時間がかかるだろう。だけど、この素晴らしいチームがなければこれは達成できなかった。みんなが一生懸命にプッシュしてくれてすべてを出し切ってくれたからこそ実現できた。ファクトリーのみんなには心から感謝しているし、マイケルにも大きな敬意を払いたい。今日は本当にありがたいと感じている。レース自体はタフだった。僕のスタートはとても良かったし、バルテリ(ボッタス)はターン2で見事なディフェンスを見せてくれたから、他にはどうなりようもなかった。あとはどうやってバルテリに勝つかということだったから、タイヤに細心の注意を払いながら、彼にくっついていかなければならなかった。彼が少し苦戦しているのを見ていたから、いずれチャンスが来ることは分かっていたけど、彼がロックアップしてしまった。その後はギャップを広げることに成功したけど、セーフティカーが出動した。マックス(フェルスタッペン/レッドブル)が真後ろにいたから、彼を後ろにとどめておくために僕は力強いリスタートを決めなければならなかった。なんとか彼を出し抜けた。いつだってこれは気持ちいいし、僕が必要とするダッシュを与えてくれた。だけど、最後のレッドブルのペースを見たら分かるように、僕たちはこれから真剣な戦いを迫られることになる」

バルテリ・ボッタス

「こんな形でレースを終えるは残念だ。バーチャルセーフティカー中にパワーを失い始めるまでは本当に楽しかった。スタートと最初の数コーナーのルイス(ハミルトン)とのバトルはよかったよ。彼に楽なレースをさせるつもりはなかった。僕は後にターン1の進入でロックアップしてポジションを失い、早めのピットインをすることになった。新しいタイヤはとてもいいフィーリングで、もしかしたらアンダーカットができるかもと期待していた。まだ勝負は終わっていなかった。だけど、それから大きくパワーを失った。PUの何かの故障だと思う。それが何だったのか調査する必要があるけど、本当についてなかった。回復するか様子を見るために数周走ってみたけど、できることは何もなかった」

クリスチャン・トト・ウォルフ(チーム代表兼CEO)

「今日の勝利、それからF1最多勝でミハエル(シューマッハ)に並んだルイス(ハミルトン)を祝福したい。信じられない瞬間だ。フェラーリがチャンピオンシップを勝ち続けていたときに見ていたF1を思い出した。今はわれわれのチームは彼らに追いつくことができ、ルイスがミハエルの優勝記録に並ぶのを見て、思っていたよりもずっと深く感動している。今日のルイスの素晴らしい走りは称賛に値する。非常にトリッキーで、寒い中でのレースはチャレンジングだった。バルテリ(ボッタス)とルイスはオープニングラップで素晴らしいバトルを繰り広げ、激しいながらも節度を保って競い合った。バルテリは完全にラリーのスタイルでスロットルを踏み続けてポジションを守った。最初の数周のバルテリは信じられないほどのペースで、ロックアップとその後のPUの問題の犠牲なったのは残念だ。あれがなければ勝利に向けて戦えていたのは間違いない。まだ真相がつかめていないから、彼のリタイアの原因を分析する必要がある。ブリックスワースのPU部門は常に全員が限界に挑戦しており、たまにはこういったことも起きる。もちろん、バルテリには残念な結果だが、彼がどれほどしぶといかよく分かっている。だから彼はきっと立ち直れる」

アンドリュー・ショブリン(トラックサイドエンジニアリングディレクター)

「再びルイスによる本当に印象的な勝利だった。彼がマイケル(ミハエル・シューマッハ)の途方もないレース勝利数に並んだというのは信じられないほど素晴らしい。このチーム内にはマイケルの親しい友人が多くいる。ミック(シューマッハ)とご家族のご厚意でルイスにマイケルのヘルメットが贈られたのはとても感動的だった。一方のバルテリはタフな1日を過ごした。順調に進んでいたのだが、数周のうちにまるで全ての不運が彼に襲いかかったようだった。ややフロントエンドに苦しんでいたところに雨が数滴落ちてきて、それがロックアップを引き起こし、新しいセットのためにピットインしなければならなかった。その後、バーチャルセーフティカー(VSC)中に早いピットストップができたルイスとマックス(レッドブル)にレースタイムを失い、さらにリスタートでパワーを失って、われわれも状況を回復することができなかった。結果、マシンをリタイアさせた。問題については現在調査中だが、初期の兆候から言って、ハードウエアの問題というよりは電気系の問題のようだ。ルイスの1日はもっと明快だった。彼は最初のスティントでよくタイヤを温存し、スティント後半にマックスに差をつけ始めていたのだが、最終的には2人ともVSCのタイミングでピットに入った。第2スティントは彼が全てコントロールしていた。レッドブルの動きをそのまま模倣できるギャップが開いていたが、セーフティカーが出たので2ストップに切り替える決断が容易にできた。全体として、マシンが寒いコンディションでうまく機能することが確認できて良かったが、毎年見られるようにレッドブルの開発は早く、残りのレースではかなりタイトになりそうだ。しかし、1台がリタイアというのはわれわれの通常の基準に反しており、昨日見事なポールポジションを獲得して有望な見通しのあったバルテリにとってはとりわけきついだろう。問題の解決に懸命に取り組み、再び新しいコースとなるポルトガルのチャレンジを楽しみにしている」

【SC/N/M】