「記憶にある限り今までで最もタフな予選」とハミルトン

メルセデスのルイス・ハミルトン【ロシアGP/ソチ、2020年9月26日(Mercedes-AMG Petronas Formula One Team)】
メルセデスのルイス・ハミルトン【ロシアGP/ソチ、2020年9月26日(Mercedes-AMG Petronas Formula One Team)】

26日(土)、メルセデスのルイス・ハミルトンがシーズン第10戦ロシアGP予選でポールポジションを獲得し、バルテリ・ボッタスは3番手につけた。

土曜フリー走行はハミルトンとボッタスがタイムシート上位を独占している。

ルイス・ハミルトン

「記憶にある限り今までで最もタフな予選の1つで、ずっとハラハラしていた。でも、みんなが冷静を保ってくれたことに心から感謝している。もっと悪い状況に陥っていたかもしれないからね。Q2はものすごくチャレンジングで、1回目のアタックは最終コーナーでコースリミットをオーバーしてタイムが消されてしまった。ピットで給油をして新品タイヤに交換したけど、2回目のアタックでは赤旗が出た。その後、最終ラップに入れるかどうかはすごく僅差だった。最終セクターで何台か追い抜いたけど、ルノーの後ろでタイムを失った。ボノが”ゴー、ゴー、ゴー”と言うのが聞こえたから、ラインを越えるまで突っ走った。いろいろなことが起きたから、落ち着いて自分自身を見つける必要があった。この週末はバルテリ(ボッタス)がずっと強かったから、Q3の終盤のラップは全力を出す以外の選択肢はなかった。最終セッションの1回目のアタックはすごく良くて、これ以上良くすることは難しいと思ったけど、なんとか2回目のアタックでほんの少し見つけることができた。ポールポジションを獲得できたのはうれしいけど、このコースは最初のブレーキングゾーンまでが長いから、ポールを取るのに最も向いていないコースだ。だからターン2までがタフな戦いになるし、チャレンジングなレースになると予想する。特に、僕はソフトタイヤでスタートすることになり、それはスタートには向いていても、第1スティントでは最悪のコンパウンドだからね。今晩はゆっくりレースに向けてのベストなアプローチを考えたいと思う」

バルテリ・ボッタス

「僕にとっては順調で、Q1とQ2を通じてペースがあるように感じたし、どちらのセッションもスムーズに進んだ。でもQ3はトリッキーだった。自分もタイムを縮めたように感じたけど、他のドライバーたちがさらに縮めたのは明らかだった。Q3の最初のアタックではタイヤが冷えすぎていて、最終コーナーでマシンが大きくはねてしまい、ターン2に入るときにはすでにコンマ数秒失っていた。2回目のアタックを待っていたとき、フィーリングも良かった。本当にミスもしなかったから、なぜポールが取れなかったのか分からない。いくつか不明な点があり、報告ミーティングで調査して、なぜあんなタイム差になったのか調べないと。でもここでは、実は3番手はスタートするにはとてもいい位置で、僕は正しいタイヤも履いていると思う。僕が以前3番手からスタートして何が起きたか見てごらん。だから同じことをやろうと思う。まだ勝負は終わっていない」

クリスチャン・トト・ウォルフ(チーム代表兼CEO)

「プラクティスではとても調子が良いコースでも、予選やレースになると最も難しいコースになることがある。今日は予選が非常に難しくなり、まさにそれが起こった。われわれはとても注意深くケアしていたが、赤旗でつまずきそうになった。われわれにはレースの神様がついていて、そのおかげでQ3に進むことができたのだと思う。逆境においてもなんとかタイムをまとめてくるルイス(ハミルトン)にはいつも感心させられる。彼はポールポジションを確保するという素晴らしい仕事をしてくれた。バルテリ(ボッタス)の方は、金曜日はとても好調だったのにFP3で逆になったので、何が起きたのか調査する必要がある。予選に向けて彼がマシンに行った変更は正しかったように見えるが、Q3でパフォーマンスが下がることになった。あのタイム差は彼を正当化するものではなく、何が起きたのか調べる必要がある。しかし、両ドライバーが異なるタイヤでスタートし、ターン2までの距離が長いことを考えると、エキサイティングなレースになること楽しみにしている。どういう結果になるのか見てみよう」

アンドリュー・ショブリン(トラックサイドエンジニアリングディレクター)

「今日は2台ともミディアムタイヤでフロントローを獲得できるペースがあったはずなので、ルイスがソフトスタートになり、バルテリが3番手になったことはやや残念だ。予選開始時に風が変わり、それがかなりの強風だったこともラップをまとめるのを難しくした。最初のセッションは最高にクリーンなものではなかったが、2台とも問題なく通過した。物事が複雑になり始めたのは2回目のセッションだ。バルテリはミディアムでの最初のラップをうまくまとめた。だが、路面が急激に改善していたため、さらなる路面の進化に対応するため、2セット目を投入しなければならなかった。ルイスは1回目に非常に速いタイムを出したのだが、終盤に少し膨らんでしまい、タイムを削除されてしまった。もう1周する燃料は入っていなかったため、ピットインする以外の選択肢はなかった。ルイスを早めに別のミディアムタイヤで送り出し、あと2コーナーというところで、セバスチャン(ベッテル/フェラーリ)のクラッシュによる赤旗が出た。不運なタイミングだよ。そこからはただルイスをQ3に行かせることだけに焦点を移した。残り時間が2分15秒しかなかったため、アウトラップが大混乱になることは分かっていた。だが彼はチェッカーが振られるギリギリでラインを通過し、トラフィックの中でもラップをまとめてくれた。Q3はもう少し単純だったが、バルテリはタイヤを正しいウインドーに入れるのに苦戦し、残念ながら最後のランでマックス(フェルスタッペン/レッドブル)に抜かれてしまった。ルイスは本当に見事な2度のアタックを見せた。だが、新たなポールポジションを祝うよりも、彼なら明日のグリッドでミディアムタイヤに交換できる方がうれしいと思うことだろう。明日に向けて完璧な準備とはいえないが、2台のうちどちらかが勝つチャンスはまだ残されており、それはレースを非常にエキサイティングなものにするはずだ」

【SC/K/M】