新会長の下、FIAが約束したアブダビGPの「詳細分析」に着手

セーフティカーとメルセデスのルイス・ハミルトン【アブダビGP/ヤス・マリーナ、2021年12月12日(Pirelli)】


13日(木)、FIAが2022年シーズン開幕までに行うと約束していたアブダビGPでのセーフティカーの運用等をめぐる詳細分析を開始したことを発表した。

劇的な形で2021年のドライバーズタイトルが決定した最終戦のアブダビGPはレースディレクターの判断やレギュレーションの適用をめぐって大きな議論を巻き起こした。最終ラップまでレースをリードしていたルイス・ハミルトンの所属チームであるメルセデスはレース直後に2件の抗議を申し立てたが、審議の結果いずれもスチュワードによって棄却された。メルセデスには72時間以内に控訴する権利があり、当初はそれを行使する意向を示していたが、最終的には訴えを取り下げる決断をしている。

それに先立って12月15日(水)にFIAも声明を発表しており、アブダビGPについてチームやドライバーたちを含めた関係者から聞き取りを行い、将来のために詳しい分析を行うことを表明していた。

メルセデス側は控訴断念を伝えた声明の中で、“FIAがアブダビでの出来事を徹底的に分析するコミッションを設置し、F1のルール、ガバナンスと意思決定の健全さを改善しようとする決定を歓迎”するとして、分析がFIAの責任において実行されることを前提に訴えを取り下げると述べていた。

その後、任期満了に伴うFIAの会長選によってモハメド・ビン・スライエムが新会長に就任。彼の指揮の下、FIAはその分析に着手したことを明らかにした。

FIAは13日の声明の中で今後の流れについて概説している。

「2021年12月15日にパリで世界モータースポーツ評議会が下した決定により、FIAアドミニストレーションはモハメド・ビン・スライエムのリーダーシップの下、前回のF1アブダビGPの出来事についての詳細分析を開始した。

FIA会長は、この件を含めて多様な問題について全F1チームとの協議を始めている。

1月19日(水)にのスポーツ諮問委員会の議題の1つとして、セーフティカーの運用に関する問題が取り上げられる。

続くステージは全F1ドライバーとの議論の共有だ。

詳細分析の結果は2月にF1委員会に示され、最終決定は3月18日にバーレーンで開かれる世界モータースポーツ評議会で発表される。

FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは、スポーツ事務局長と最近任命されたシングルシーターディレクターのピーター・ベイヤーに、2022年シーズンに向けてFIAのF1構成組織を見直し、最適化する提案をするよう依頼した」

2022年のF1シーズンは3月20日(日)にバーレーンで開幕する予定となっている。

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