Honda山本の現場だより Vol. 13:「やったぜ、マックス! やったぜ、チェコ! やったぜ、レッドブル! やたったぜ、Honda!」

ホンダF1の山本雅史マネージングディレクター、レッドブルモータースポーツ・アドバイザーのヘルムート・マルコ氏とマックス・フェルスタッペン【アブダビGP/ヤス・マリーナ、2021年12月12日(Getty Images / Red Bull Content Pool)】


Honda F1とマネジングディレクター(MD)を務める山本雅史氏の協力を得てお届けする『Honda山本の現場だより』は第13回にして今回が最終回です。大興奮をもたらしてくれたシーズンフィナーレのアブダビGPを大トリに、2021年シーズンのシリーズは幕を閉じます。


F1シーズン第22戦アブダビGP最終戦は今年、タイトコーナーのレイアウト変更が行われ、ラップタイムが10秒前後短縮されるという内容でコースが5.281km、レースは58周で争われた。

レース前には、まさに同ポイントでの決戦をイメージするポディウムやパドックなど各所にドライバー、プリンシパルとの闘いのポスターが張られており、最終戦での最終決戦を盛り上げていた。

このポディウムの真ん中に誰が立つのか、もちろんマックス・フェルスタッペンがふさわしく全力で闘うことを意識した。

レース、グリッドに向けていざ出陣。

いつもより若干みんなの緊張感を感じたのと同時にHonda F1としては最後の決戦。

「マックス、チェコ、いってらっしゃい! 全力で攻めて闘おう」と誓い、グリッドに向かった。

ポールポジションに向かうマックスとレッドブルメンバー。今年一番グリッドが混雑しており、多くのメディアとゲストが参加していた。

一般旅客機と戦闘機のコラボで隣に国際空港があるにもかかわらず接近した低空飛行で会場を盛り上げていた。なかなか日本では見られない光景だ。

ソフトタイヤのメリットを生かして1コーナーをトップで通過することがレースを大きくリードすることでもあり、メカニックとも「1コーナーだね」と言葉を交わしてスタートをピットで待った。

しかし、今年1番のスタートダッシュを決めたのはハミルトン選手で、フェルスタッペン選手も悪いスタートではなかったが、1コーナーは2番手で通過、厳しいレースを予感させた。6コーナーでインを狙うもオーバーテイクはできず、何とかハミルトン選手を追いかけた。厳しい状況は続く。

20周目、ペレス選手のハミルトン選手とのバトルは今シーズン最高のバトルだった。セクター3で極端にペースを落として走行し、結果的にフェルスタッペン選手が9秒近くハミルトン選手との差を詰めることができた。ペレス選手は抜きつ抜かれつの最高のバトルを経て、SC(セーフティカー)のタイミングでソフトタイヤに交換することができ、ハミルトン選手が入ることができない状況を作り上げ、最高の準備が整った。

最終ラップのリスタート時、明らかにマックス・フェルスタッペンに勝利の女神が下りて来ていた。

最終ラップのハミルトン選手とのバトルを制してトップでチェッカーを受け、今季10勝目の優勝を勝ち取り、初のドライバーズチャンピオンを獲得した。

ペレス選手およびチームの総合力・一体感で闘った勝利だったと思う。

やったぜ、マックス! やったぜ、チェコ! やったぜ、レッドブル! やたったぜ、Honda!

レッドブルとアルファタウリはチームワークが本当に素晴らしい!!

素晴らしいチームとパートナシップを組むことができたこと、勝利を最後まであきらめない気持ちと、最後まで強い走りを信じているマックス・フェルスタッペンへの想いは本当に素晴らしい。

この両チームと一緒にシーズンを過ごせたことを本当に嬉しく誇りに思います。本当にみんなありがとう。

角田選手もHondaへの想いを込めてHonda F1最終レース用に『ありがとう』のロゴ入りヘルメットを使用。

7年ぶりの日本人ドライバーとして最終戦アブダビGPではプラクティス、クオリファイ、レースと3日間をしっかりとまとめて実力を発揮、ルーキーシーズンで最高のリザルトとなる4位の結果を残した。来年の2年目が本当に楽しみだ。

ガスリー選手もQ2で敗退したものの、レースは多くのオーバーテイクを披露、5位でフィニッシュした。

最終戦では4人のドライバーが攻めて攻めてレースしてくれた。ペレス選手のみがHonda PUのトラブルでリタイアとなったが、本当に4人のドライバーに感謝だ。『ありがとう』と言いたい。

決勝レースに向けて食べた最後のカツ丼ランチ!!

最後に、7年間Honda F1を応援してくださったファンのみなさま、長い間、応援ありがとうございました。Hondaの新たなチャレンジも応援をよろしくお願いいたします。

HondaF1 Managing Director 山本雅史