Honda山本の現場だより Vol. 12:幻のポールポジションとチャンピオンシップの行方

レッドブルのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのルイス・ハミルトン【サウジアラビアGP/ジッダ、2021年12月5日(Getty Images / Red Bull Content Pool)】


Honda F1とマネジングディレクター(MD)を務める山本雅史氏の協力を得てお届けする『Honda山本の現場だより』の第12回は2021年シーズンに初開催を果たしたサウジアラビアGPより。


F1シーズン第21戦サウジアラビアGPはジッダでの初開催となり、直前までサーキットの準備がされており、通常より物流関係者以外は工事中のためか半日遅れのサーキット入りとなった。

全長6.174kmでレースは50周で実施された。

市街地コースがベースでモナコを高速にした感じで非常に面白そうなコースではあるが、壁に囲まれたタイトさもあり、ドライバーにとっては厳しいコースであることは間違いない。

ここまで残り2戦でフェルスタッペン選手とハミルトン選手とのドライバーズポイント差は8ポイントとなり、ここでフェルスタッペン選手が上位につけ、ハミルトン選手の結果次第ではチャンピオン獲得の可能性があるレースだった。

金曜日のプラクティスでは少しダウンフォースのバランスで苦戦。レースを想定したロングランもハミルトン選手が若干良いようにも見えていた。しかし、チームの力の強さを見せてくれたのが予選Q3の最終アタックだった。セクター1とセクター2では驚く速さでトップのハミルトン選手に約0.4秒速く、チームのみんなに速さの証明、強さを見せつけてくれた。翌日のレースへも大きな期待を持てたのも事実だ。ただ、最終コーナーで左フロントタイヤをロックさせてしまい、壁にフィットしてストップ。ポールポジションは幻となった。

レースはSC(セーフティカー)導入や2回の赤旗中断など波乱となった。

レース終盤、コースオフでのオーバーテイクによって順位を戻す無線指示でフェルスタッペン選手が速度を落とすも、ハミルトン選手には無線連絡がなく、接触してしまうハプニングもあり、フェルスタッペン選手は結果的に10秒ペナルティを科せられることとなる。

レース結果はフェルスタッペン選手が2位となり、ドライバーズチャンピオンの行方は同点で最終戦での決戦となった。

一方、ガスリー選手は安定したレースで2台のフェラーリの前、6位でゴールした。角田選手の追い上げも、ベッテル選手との接触によって14位でレースを終えた。上位進出が見えていたペレス選手も再スタート時に接触し、リタイアとなってしまった。

残りはHonda F1最終レースでの結果次第という47年ぶりの同ポイントでの最終戦となる。

最後のレースは全開の勝負なので全力で戦いたいと思います。

HondaF1 Managing Director 山本雅史