メルセデスが訴えを取り下げ、「より良いF1」を目指してFIAが実施する分析を歓迎

メルセデスのルイス・ハミルトンとレッドブルのマックス・フェルスタッペン【アブダビGP/ヤス・マリーナ、2021年12月12日(Getty Images / Red Bull Content Pool)】


劇的な最終ラップでレッドブルのマックス・フェルスタッペンが最初にチェッカーフラッグを受け、メルセデスのルイス・ハミルトンが2位に終わったアブダビGP決勝レースの終了後、セーフティカーの運用やレギュレーションの適用をめぐって疑問を呈したメルセデスはFIAに2件の抗議を申し立てたが、審議の結果、どちらも棄却された。

チームは控訴する意向を示して以来沈黙を続けていたが、控訴の期限が迫った16日(木)、声明を出して訴えを取り下げることにしたと発表した。

これに先立って15日(水)にFIA世界モータースポーツ評議会から異例の声明が出されており、“今回の状況から教訓を得て、明確性を提供できるよう”、チームやドライバーたちを含めた関係者から聞き取りを行い、将来のために詳しい分析を行うとの発表があった。“2022年シーズンの開始までにフィードバックと結論を伝える”と声明には書かれている。

この動きをメルセデスは歓迎し、FIAの責任において実行されることを前提に訴えを取り下げることにしたと述べている。

メルセデスの声明は次のようなものだ。

「親愛なるF1コミュニティーとファンの皆様:

われわれは自分たちが目にしたものを信じられないままアブダビをたちました。もちろん、レースに敗れることはゲームの一部ですが、レースへの信頼を失うというのはまた別の話です。

ルイスとともに、われわれはF1のシーズンフィナーレでの出来事にどう応じるべきか慎重に考慮しました。これまで常にわれわれはこのスポーツへの愛を指針にしてきました。そしてどんな競争も実績に基づいて勝者が決まるものと信じてきました。日曜日のレースで、われわれを含めて多くの人がその展開を正しくないと感じました。

われわれが日曜日のレースリザルトに抗議したのは、ルイスが圧倒的なリードを築いてワールドチャンピオンシップの勝利に向けて進んでいた中で、セーフティカーレギュレーションが新しい形で適用され、レースリザルトに影響を及ぼしたことが理由でした。

スポーツの公正さという観点からわれわれは抗議を申し立て、以来FIAおよびF1と一緒に、全競技者が自分たちが参加するレースのルールを理解し、それがどのように施行されるのかを知ることができるよう、将来に向けた明確性を作り出すための建設的対話に入りました。そのため、FIAがアブダビでの出来事を徹底的に分析するコミッションを設置し、F1のルール、ガバナンスと意思決定の健全さを改善しようとする決定を歓迎します。また、彼らがチームやドライバーの参加を呼び掛けたことも歓迎します。

メルセデスAMGペトロナスチームはこのコミッションとアクティブに協力することによって、われわれと同じようにこのスポーツを愛する全てのチーム、全てのファンにとってより良いF1を作っていきたいと考えています。このプロセスについての責任はFIAにあるものとし、よって訴えを取り下げます。

マックス・フェルスタッペンとレッドブル・レーシングへ:

今シーズンのあなた方の功績に心より敬意を表します。あなた方はこのF1選手権のタイトル争いを本当に壮大なものにしてくれました。マックス、あなたとあなたのチーム全体に祝福を送ります。コース上で来シーズン、あなたと戦うのが楽しみです。

そして最後に、このドライバーズ選手権はわれわれの望んだ結末ではなかったものの、われわれはチームのことをこれ以上ないほど誇りに思っています。

ルイス、あなたはF1の歴史で最も偉大なレーサーです。あなたはこの素晴らしいシーズンの全てのラップで心を込めて走り続けました。あなたはコースの上でも外でも完璧なスポーツマンで、完全無欠なパフォーマンスを見せました。純粋な競争者として、そして、世界中の大勢のロールモデルとしてのあなたに敬意を表します。

バルテリ、あなたはこのチームの重要な一員として、5シーズンで5度のコンストラクターズタイトルをもたらしてくれました。われわれのモータースポーツの歴史への顕著な貢献に感謝します。Kiitos(ありがとう)、バルテリ。

最後に、ブラックリーとブリックスワースのハイパフォーマンス・パワートレインにいる優秀で情熱的なメルセデスAMGペトロナスF1チームの全員へ:

あなた方は8度目のコンストラクターズ選手権に8年連続で勝利し、シルバーアローの物語に歴史的な章を書き記しました。これは先例のない偉業です。簡単な言葉で言えば、素晴らしい。あなた方は素晴らしい」

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