フェルスタッペン、チームワークで勝ち取った初のタイトル

レッドブルのマックス・フェルスタッペン【アブダビGP/ヤス・マリーナ、2021年12月12日(Getty Images / Red Bull Content Pool)】


12日(日)、シーズン最終戦アブダビGP決勝レースに挑んだレッドブルのマックス・フェルスタッペンはスタートでライバルのルイス・ハミルトン(メルセデス)に先行された後、ペースに脾摘できず、オーバーテイクのチャンスを作れずにいたが、終盤に訪れたセーフティカーピリオドを生かしてソフトタイヤに履き替え、リスタートにしてファイナルラップでラップリーダーの座を奪い返し、トップチェッカーを受けると同時にドライバーズチャンピオンに輝いた。

セルジオ・ペレスは第1スティントを長く取り、ハミルトンを抑え込んでチームメイトをアシストするなど素晴らしい走りを披露し、セーフティカー導入時も3番手につけて表彰台圏内にいたものの、トラブルに見舞われてリタイアを強いられ、15位完走扱いにとどまっている。

マックス・フェルスタッペン

「ワールドチャンピオンになったなんて信じられないくらいうれしいし、これ以上すごい1年の最終レースは求められないよ。ちょっとしたジェットコースターだったね。最終ラップまで勝てるチャンスはほとんどなかったのに、流れが一気にやってきて、狙いにいくしかなかった。自分自身に言い続けたんだ。とにかく最後まで全力を出し尽くすんだって。それを僕たちはやり遂げた。もちろん、あの最終ラップのセーフティカーリスタートでは僕たちの方が新しいタイヤを履いていたけど、それでも相手を抜かなきゃならない。幸いうまくいったよ。チェコ(ペレス)の今日のパフォーマンスには本当に感謝しなきゃね。僕がチャンピオンシップで優勝し、彼はこのチームのために全てを賭けてドライブしてくれた。今日は素晴らしいチームワークがどんなものかをはっきり示している。彼はアメージングなチームメイトだよ。メルセデスはコンストラクターズで勝ち、僕たちがドライバーズ選手権で勝ったってことは、いかに1年を通して僕たちがお互いをプッシュし合ったかを表している。ルイスはアメージングなドライバーだ。そこに議論の余地はない。もちろん、シーズンを通していろいろあったけど、全てが終わってみれば今シーズンは素晴らしい戦いだった。どちらのチームも全力を尽くしたと思う」

セルジオ・ペレス

「まず、マックスとチームのことを思うと本当に、本当にうれしい。この1年間、というより何年もかけて、彼らはものすごく必死にがんばってきたんだ。マックスのドライブしているレベルを思えば今回のチャンピオンシップにふさわしいと本気で思う。彼のタイトル獲得に貢献できたことを心からうれしく思っているし、本当に素晴らしいチームメイトで最高のヤツだ。これ以上の喜びはない。ルイスがレースをコントロールしていて、マックスは10秒かそれくらい後方にいたから、今回の結果に役立てる何かを自分ができたのだと思うととてもうれしい。僕はものすごく古くなったタイヤを履いていたから、やれることは限られていたけれど、なんとかルイスから数秒を奪えたし、それが重要で、今回のレースに影響を与えた。彼らのチャンピオンシップ争いに関わりたいわけじゃないし、この瞬間のために必死になってがんばってきたのは彼らだけど、ここは僕のチームだ。チームのため、マックスのためにやった。レースの結末を考えると、今日は僕の2位フィニッシュも可能だったと思うけど、マシンの状態があまり良くなくて、さらなるセーフティカーを引き起こす可能性があったから、リタイアするしかなかった。コンストラクターズタイトルを獲得できずに終わったことは残念だけど、今シーズンを通して自分たちがやってきた仕事には本当に満足している」

クリスチャン・ホーナー(チーム代表)

「最後の10周でレースの神様に何かしらしてもらう必要があると言っていたのだが、セーフティカーのおかげだ。今シーズンは素晴らしい競争となり、マックスが世界選手権を制したのは今回のレースだけではなく、1年を通して彼がドライバーとしてどれだけ素晴らしく、安定していたかということがすべてだ。ルイスもまたしかり。1年を通して驚異的なライバルであり、偉大なワールドチャンピオンであり、手強い存在だった。今回のチャンピオンシップはファイナルラップまでもつれ込み、このチームの見事な戦略的判断によってソフトのタイヤセットを装着したことで、あとはマックスがそれを実現するだけの状態だったわけだが、実に彼らしいスタイルでやってのけた。私は第5コーナーからバックストレートまでずっと叫び続けていた。彼が仕事をやり遂げたのだ。今年を通して、すさまじく素晴らしいライバルたちを相手に、自分たちが乗り越えてきたこと、成し遂げてきたことを思えば、マックスとチームのことを本当に誇りに思う。そして、今日のチェコは完璧なチームメイトだった。完全に摩耗したタイヤだったにもかかわらず、ルイスを抑え込み、まさにスーパードライブだ。今日は彼がいなければ、おそらくマックスが世界チャンピオンになることはなかったかもしれない。チーム全体が戦略を完璧に遂行したのだ。22レースを終えた時点で、われわれは事実上、世界選手権を制したことになった。この数年、チームワークとサポートを提供してくれたHondaにも感謝している。われわれのパートナーシップは別の形で継続するとはいえ、今後も引き続き成功を収めていくことを楽しみにしている」

【M/C】