過去2戦で大きく差を縮めたことを喜ぶハミルトン

メルセデスのルイス・ハミルトン【カタールGP/ロサイル、2021年11月21日(Mercedes-AMG Petronas Formula One Team)】


21日(日)、シーズン第20戦カタールGP決勝レースでメルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを達成した。

一方、予選の黄旗無視でペナルティを受けたバルテリ・ボッタスはスタート直後にポジションを落とした後、1ストップ戦略を狙って表彰台圏内まで巻き返していたが、終盤にタイヤが悲鳴を上げ、緊急ピットインしてタイヤを交換するも、最後はマシンをガレージに入れてリタイアを喫している。

ルイス・ハミルトン

「今年は大変なシーズンで、この時点で連勝するのはいい気分だ。僕にとってはかなり単調なレースで、少し寂しい気もしたけど、もちろん僕たちにはこのポイントが必要だったから、チームがいい仕事をしてくれた。コースとファクトリーにいる全員のハードワークに感謝したい。これだけのポイントを取れて本当にうれしいし、この2週間で差をかなり縮められたことは驚きだね。やるべき仕事はまだあるけど、こういう接戦とチャレンジは大好きだ。今日はバルテリ(ボッタス)がリタイアして本当に残念だけど、この週末のペースは良かったし、これからの2レースに向けていい足がかりができた。次の2レースでは3倍の力を発揮したい」

バルテリ・ボッタス

「今日が非常に残念な1日になったのは間違いない。金曜日が希望を持てる形で始まったので、こういう結果で週末が終わるのはつらい。フォーメーションラップではタイヤの温度を上げられず、ダーティーな方のグリッドだったので、スタートでは全くグリップがなく、ただホイールスピンするだけで、オープニングラップはスケートしている状態だった。それからちょっとしたDRSトレインにつかまったけど、差が広がってくると前に出られるようになった。ペースは良かったし、スティントを長く取れた。ただ、バイブレーションや予兆もなく全く唐突にパンクに見舞われた。タイヤの限界を超えているのは分っていたけど、それでもグリップは良かったし、フィーリングも良かった。ポディウムを取るためにはステイアウトするのがベストだった。しかもコース上、最も不運なピットレーン入り口で起こり、1周回ってピットに戻るまでかなりのダメージを受けたため、安全のためにリタイアし、走行距離を温存することにした」

クリスチャン・トト・ウォルフ(チーム代表兼CEO)

「ルイスによる圧倒的勝利だった。彼は先頭でペースをコントロールし、必要なことを全てやり、完全にゾーンに入っていた。獅子はインテルラゴスで目覚め、われわれは今日のカタールでそれを目撃した! バルテリにとっては難しい1日だった。パンクチャーは突然の出来事で、文字通り何の前触れもなかった。レースリザルトには複雑な思いがあるものの、今週末のマシンのペースは最後の2戦に向けて勇気づけられるものだった。まだ多くのチャレンジがあることは分かっているが、われわれはこのドライブを楽しんでいる。これだけタフだからこそ、われわれはこのスポーツにいるんだ。ラスト2ラウンドは全力でアタックする。いくつかポイントを縮めなくてはならないので、今日は狙い通りだ。この瞬間を全て楽しんでいる」

アンドリュー・ショブリン(トラックサイドエンジニアリングディレクター)

「今日はいろいろなことがあった。ルイス(ハミルトン)は、土曜日と日曜日を使って彼とマシンの能力を示すことができた。予選でのマージンは見事なもので、レースでも必要なことをするだけで差を保つことができた。一方、バルテリ(ボッタス)にとっては厳しい日だった。5番手スタートだと思ったので、良い側のポジションになるはずだったのだが、グリッドに向かう途中で2枚目の書類が発行され、汚れた側の1つ後ろのポジションに後退してしまった。そのために蹴り出しが悪くなり、ターン1とターン2でさらに順位を下げ、1周目の終わりには11番手にまで落ちてしまった。そこから猛烈な追い上げを見せて、表彰台を狙える位置まで回復していた。その後、何の前触れもなく、しかも最終コーナー進入時という最悪のタイミングでパンクしてしまい、1周を3輪で走らなければならなかった。マシンのダメージが大きく、コースに戻ってからも前進できなかったため、結局リタイアすることを決断した。コンストラクターズではわずかなマージンを持ち、ドライバーズ選手権ではわずかな遅れをとって、残りの2戦に臨む。タイトな戦いになるが、われわれには仕事をやり遂げる能力のあるマシンがあり、それが大きな励みになっている。2つのレースに勝つ必要があるだろうが、ここまでの好調さを次の2レースでも発揮できると考えている。ここからはゴールまでは大きなプッシュが必要だが、この戦いを楽しみにしているし、サウジアラビアでの再開が待ち遠しい」

【N/M/K】