圧巻の走りを見せたボッタス、「僕のベストレースの1つ」

メルセデスのバルテリ・ボッタス【トルコGP/イスタンブール、2021年10月10日(Pirelli)】


シーズン第16戦トルコGP決勝レースが開催された10日(日)、メルセデスのバルテリ・ボッタスがポール・トゥ・ウインを果たして今季初勝利を挙げ、エンジンペナルティで10グリッド降格ペナルティを受けたルイス・ハミルトンは5位入賞を遂げた。

ルイス・ハミルトン

「今日は悔しかったけど仕方がない。3番手はいい気分で、もし死守していれば11番手からのスタートとしては最高のリザルトだと思った。今日みたいなコンディションでの戦略的判断はとても難しくなる。もちろん僕はリスクテイカーだし、3番手を走っていると、みんなが新しいインターに交換する中、ピットストップせずにいることを狙っていた。後でスリックに履き替えるチャンスが生まれて、さらに上位を狙えればという期待もあった。その後、チームはピットインする判断をした。チームを信頼して、彼らの選択を、それが正しいものだと期待しつつ、受け入れないといけない。僕がいつも言っているように、僕たちはチームとして勝ち、チームとして負ける。全体的に、この週末のクルマは素晴らしく、今日のバルテリはいい仕事をした。これからの数レースでこういったパフォーマンスを続けていければ、僕たちはシーズン終了時にいい位置にいるはずだ」

バルテリ・ボッタス

「今日のレースはたぶん僕のベストレースの1つだね。1度ちょっとスライドした以外は、すべてがアンダーコントロールだった。このレースウイーク、どんなコンディションでもクルマは素晴らしく、かなりの自信があった。こういったコンディションでは、いつピットストップするか、どのタイヤに交換するか、戦略を選ぶのは簡単じゃなかったけど、僕にとってはすべてがスムーズにいってうれしいよ。乾いていくラインが1つしかないから、簡単にコースアウトするし、レースの間最大の集中力が必要で、自分でもよくやった優勝だと思う。僕にとっては今シーズンの初優勝でもあり、ものにできてうれしい。レッドブルのポイントも奪えたから、僕にとってもチームにとっても良かった」

クリスチャン・トト・ウォルフ(チーム代表兼CEO)

「今日のバルテリは圧倒的な支配力で、最初から10点満点の全力の走りを見せてくれた。レースを完全にコントロールし、ペースのみならず、タイヤの使い方も素晴らしかった。バルテリは本当によくやってくれたし、非常に強力な週末を過ごしたと思う。ルイスに関してはレース中に難しい判断を迫られた。われわれも彼と同じで、ストップせずに最後までいって3位を取れるかもしれないと思った。あるいは、ドライラインが現れてくれば、それならそれで彼を呼び入れてソフトタイヤに交換するというのも考えた。つまり、ピットインしてコンサバにいき、コース上でルクレールやペレスと3番手を争うか、計算されたギャンブルに打って出てレースに勝ちに行く、あるいは3位フィニッシュを狙うか、そのバランスの問題だったのだ。展開を見ていくと、使い古したインターでルクレールのペースが落ちてきているのが分かり、ほどなくしてルイスもそうなってきたので、最後までは走りきれないと判断してピットに入れた。その段階でルイスはガスリーとペレスに対して1.5秒ずつのギャップがあり、追いつかれるのも時間の問題だった。結局、5位ということにはなったが、自分たちの下した判断には満足している。常に絶対的な見方と相対的な見方がある。相対的な見方としては前回のレースでレッドブルはグリッドペナルティを受けて7ポイントの損失で済んだことに満足していたが、今日のわれわれは8ポイントを失ったとはいえ、これで世界が終わるわけじゃなし。絶対的な見方をすれば、後はあと3点か4点、5点は取れたかもしれない。ただ、それでもいい。チャンピオンシップは大きく開かれており、戦いは続いていくのだから」

アンドリュー・ショブリン(トラックサイドエンジニアリングディレクター)

「今日はバルテリがウエットの中、素晴らしく熟練したドライビングを見せた。彼はスタートからフィニッシュまでレースをコントロールし、最後にファステストラップを出したのを見ても、いかに抑えていたかが分かる。唯一、惜しかった点はマックス(レッドブル)をカバーしたためにリードをシャルル(ルクレール)に明け渡したことだが、すぐに取り戻すことができた。ルイスの午後はもっと忙しく、DRSが使えない中でも順調にポジションを上げ、5位まで浮上した。もう少しでペレス(レッドブル)をパスして4番手という場面もあった。その段階では、大半のマシンがピットに入っていたが、われわれは最後まで走り切るか、ドライタイヤに切り替えるチャンスが来ることに賭けてルイスをステイアウトさせることにした。最終的にスリック向きのコンディションにはならないことがはっきりし、われわれの戦略ツールはステイアウトしても結局ペレスとルクレール(フェラーリ)にやられると判断したため、新品セットのインターで損失を切ることにした。コンストラクターズランキングではリードを広げており、ドライバーズチャンピオンシップではわずかに後れてしまったものの、ここでのマシンのペースはウエット、ドライの両方で非常に励みになるものだった。オースティンが楽しみだ。そこでも現在の好調を維持していきたい」

【N/C/M】