多様な戦術が考えられるソチで最も柔らかいコンパウンドを選んだピレリ

メルセデスのバルテリ・ボッタス【ロシアGP/ソチ、2020年9月27日(Mercedes-AMG Petronas Formula One Team)】


今週末はソチ・オートドロームで第15戦ロシアGPが開催される。ピレリは昨年と同じ、最も柔らかい3種類のコンパウンドを選定している。白のハードがC3、黄色のミディアムがC4、赤のソフトがC5となる。

2014年に誕生したソチのコースはタイヤにそれほど厳しくなく、路面は年を経るごとに安定して熟成を重ねてきている。そのため、最も柔らかいラバーが最適と判断された。

ソチのオリンピックパークを利用したコースは低速から中速コーナーが中心で、90度コーナーが複数あるのが特徴だ。トラクションとブレーキングが最も重視されるため、リアリミテッドのサーキットとなる。ストレートがかなり長く、チームたちはマシンを中から低ダウンフォース仕様にセッティングするため、タイヤのメカニカルグリップが重視される。

使用頻度がさほど高くないサーキットのため、走り始めのうちは路面が“グリーン”でスリッピーなことが多い。このため、特に金曜日のフリー走行ではタイヤがグリップするよりもスライドする場面が見られることも多いが、路面の進化に伴い、グレイニングはフリー走行とレースの間に大きく減少する。

ロシアは伝統的に1ストップのレースが多いが、多様な戦術が考えられ、3種類のコンパウンドが全て使われることもある。

「過去、ここでは多くの異なる戦術的思考が見られており、レースのスタートでは3種類のコンパウンド全てが並び、グランプリ中もさまざまな戦術が使われてきた」と自動車レース責任者のマリオ・イゾラは述べた。「昨年はソフトのC5が予想以上のパフォーマンスを見せ、グレイニングレベルは大幅な路面の進化によって、全コンパウンドを通してフリープラクティスとレースの間に減少した。過去には、非常に早い段階で最も硬いコンパウンドに履き替え、最後まで走り切ろうと試みたドライバーもいたが、近年はアスファルトが成熟し、以前ほどスムーズではなくなってきたため、昨年は成功しなかった。今回はサポートレースがスケジュールにフルに入っていて路面にラバーも多く乗るであろうことから、路面の進化とグリップの改善は一層進むことになるだろう」

【M】