接触の主な責任があるとされたフェルスタッペンに次戦3グリッド降格と罰点2のペナルティ

メルセデスのルイス・ハミルトンとレッドブルのマックス・フェルスタッペン【イタリアGP/モンツァ、2021年9月12日(Mercedes-AMG Petronas Formula One Team)】


12日(日)に行われたイタリアGP決勝レースで、チャンピオンシップを争うレッドブルのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのルイス・ハミルトンがターン2で接触し、レースを終えた件でフェルスタッペンに3グリッドの降格ペナルティが言い渡された。

ポールポジションからスタートし、マクラーレンのダニエル・リカルドに前に出られたものの、順調に2番手を走行していたフェルスタッペンだったが、ピットストップでトラブルがあって大きくポジションを落としてしまった。その後、ハミルトンがピットインから出てきたところで追いつく形となり、2台は並ぶような状態でターン1に入っていった。ターン2の狭いシケインでどちらも譲らず、結果フェルスタッペンが縁石に乗り上げてコントロールを失い、跳ね上がったレッドブルのマシンはメルセデスの上に着地する形で停止。ドライバー2人にケガはなかったが、チャンピオンを争う2人がその場でリタイアとなった。

レース後、当事者の2人とチーム関係者が呼ばれてスチュワードによる審議が行われた結果、どちらの言い分にも納得できる点はあり、回避するためにできることはあったと認められたものの、追い抜きを試みていたフェルスタッペンがハミルトンより完全に出た場面はなかったとして、接触を引き起こした主な責任はフェルスタッペンにあると結論づけられた。その結果、彼は次戦ロシアGPでの3グリッド降格と12カ月間有効となるペナルティポイント2点を加算されている。

裁定の結果についてスチュワードからは次のような声明が出された。

「スチュワードはカーナンバー33のドライバー(マックス・フェルスタッペン)、カーナンバー44のドライバー(ルイス・ハミルトン)とチームの代表者たちを呼んでヒアリングを行い、動画による証拠を見直した結果、ターン2でのカーナンバー44との接触はカーナンバー33のドライバーに主な責任があると断定した」

「カーナンバー44はピットから出てきたところだった。カーナンバー33はメインストレートにいた。ターン1手前の50mボードの地点で、カーナンバー44はカーナンバー33より大きく前にいた。カーナンバー33は遅いブレーキングによってカーナンバー44に並び始めたが、どの時点においてもカーナンバー44のフロントホイール直後より前に出ることは一度もなかった」

「ヒアリング中、カーナンバー33のドライバーは、カーナンバー44のドライバーがターン1の後でステアリングを開けてターン2のエイペックスに自分を“押し込んだ”ことがインシデントの原因だと主張した。カーナンバー44のドライバーは、カーナンバー33のドライバーが遅すぎるタイミングでパスを試みたと主張し、バックオフするか、縁石の左側を曲がるかして、もっと早くコーナーを断念するべきだったと述べた」

「スチュワードはCCTV映像で、カーナンバー44のドライバーは回避するためのラインをドライブしていたが、彼のポジションがカーナンバー33を縁石に乗り上げさせる原因になったことを確認している。しかし、スチュワードはさらに、カーナンバー33がターン1の進入で奥深くに入るまでカーナンバー44に並んではいなかったことも確認している。カーナンバー33のドライバーのこの操作は、“レーシングルームの権利”を得るには遅すぎるタイミングでの試みだったというのがスチュワードの見解だ」

「カーナンバー44はインシデントを避けるためにもっと縁石から離れたステアリングをすることも可能だったが、彼のポジションは妥当なものであり、よってインシデントの主な責任はカーナンバー33のドライバーにあるとの結論に至った」

「ペナルティ発令に際し、スチュワードはその後の結果については考慮せず、インシデントそのものについてのみ考慮していることを強調するものである」

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