【イタリアGP:予選】ボッタスが僚友との接戦を制す、メルセデスが1列目スタート

メルセデスのバルテリ・ボッタス【イタリアGP/モンツァ、2021年9月10日(Mercedes-AMG Petronas Formula One Team)】


今季2度目のスプリントクオリファイイングが採用されたシーズン第14戦イタリアGPで10日(金)、金曜フリー走行を経て予選セッションに臨んだメルセデスのバルテリ・ボッタスがトップタイムを記録し、土曜日のスプリントクオリファイイングを先頭からスタートすることになった。

グランプリ初日に1回のフリー走行と予選、土曜日に2回目のフリー走行とスプリントクオリファイイング、決勝レースが日曜日に開催されるフォーマットは7月のイギリスGPで初登場しているが、60分間のフリー走行を1回走っただけで予選に挑まなければならないため、どのチームにとってもチャレンジングをもたらす。F1公式タイヤサプライヤーのピレリがイタリアGPで供給するタイヤはC2(ハード)、C3(ミディアム)、C4(ソフト)の3種類で、過去2年と同じコンパウンドが選ばれている。

毎年、高速バトルが繰り広げられるモンツァ・サーキットにて、曇り空ながら気温25.7度、路面温度33度、湿度44.1%のドライコンディションで始まった予選Q1は静かな始まりとなり、ピットレーンがオープンになって1分ほどが経過した頃にようやくガレージを離れるマシンが現れ始めた。

レッドブルのマックス・フェルスタッペンが1分22秒108を刻んでトップタイムを刻んだ後、マクラーレンのランド・ノリスが1分21秒台に乗せて最速タイムを更新するも、メルセデス勢がさらに速いペースでラップをまとめ、1分20秒543をマークしたルイス・ハミルトンがトップ、0.261秒差でボッタスが2番手に飛び込んだ。3番手にはマクラーレンのダニエル・リカルドがつけ、昨年のイタリアGP覇者であるアルファタウリのピエール・ガスリーが4番手、アルファロメオ・レーシングのアントニオ・ジョビナッツィが5番手に食い込んでいる。

最後にコースインしたアルピーヌのフェルナンド・アロンソとエステバン・オコンは、アタックを終えてスローラップを走るライバルたちを避けながらタイム計測に臨むことになり、アロンソは8番手につけるも、オコンは12番手の位置にとどまった。コース上では至るところでトラフィックが発生しており、低速走行中のマシンに行く手を阻まれるドライバーが相次ぐ事態に直面している。

開始後、早めにコースに向かったものの、一度ピットに引き上げていたハースF1のミック・シューマッハが18番手タイムを刻んで20台すべてのタイムが出そろい、トップ2はメルセデスコンビで変わらなかったが、3番手にはフェルスタッペンが上がり、フェラーリのカルロス・サインツとシャルル・ルクレールが4番手と5番手に続く。

ノックアウトゾーンの16番手以下にはアストンマーティンのセバスチャン・ベッテル、オコン、ミック、ニキータ・マゼピン(ハースF1)、キミ・ライコネンに代わってイタリアGPに参戦するアルファロメオ・レーシングのロバート・クビサが名を連ねていた。

18分間の走行を終えて、オコンやベッテルは自己ベストタイムを更新してノックアウトゾーンを抜け出すも、ウィリアムズのジョージ・ラッセルとニコラス・ラティフィが後退してしまう。ただ、アルファタウリの角田裕毅がターン11でコースリミットをオーバーしたとしてタイムが抹消されてしまい、一度は15番手のポジションを手に入れたものの、最終的には1分21秒973がベストタイムとなり、17番手で予選Q1敗退を喫した。これにより、ラッセルが15番手に繰り上がってQ2進出を決めている。

Q1で予選順位を確定させたのは16番手のラティフィから順に角田、ミック、クビサ、マゼピンだ。

インターバルを経て15分間で争われたQ2はレッドブル勢が最初にガレージを出発。新しいソフトタイヤを履いてコースインし、そこにメルセデスコンビや他のドライバーたちが合流していった。フェラーリのガレージではルクレールのマシン周辺でメカニックが慌ただしく作業していたが、ライバルたちに遅れることなくQ2をスタートしている。ルクレールはQ1のセッション中にパワーが出ないと訴えており、パワーユニットの不具合が疑われていたが、即座に問題を解消できたようだ。

マクラーレン勢がセクター1で好ペースを発揮する中、1周全体ではメルセデスが優位に立っており、1分19秒936をマークしたハミルトンが再びトップにつけ、0.096秒というわずかなギャップでボッタスが2番手に控えている。メルセデスの後ろにノリスとリカルドのマクラーレン勢が似たようなタイムで続き、メルセデスとのタイム差は0.4秒だ。5番手にガスリーを挟んでフェルスタッペンは6番手、相棒のセルジオ・ペレスは10番手と当確ラインギリギリの位置にとどまる。ノックアウトゾーンの11番手以降にはオコン、ベッテル、サインツ、ラッセル、アロンソの名前が連なっていた。

予選トップ10入りをかけたバトルはピットレーンから始まっており、フレッシュタイヤに履き替えてコースに向かおうとするタイミングがかぶって渋滞が発生。アストンマーティンに至ってはチームメイト同士がガレージから同時に出てきてしまい、ヒヤリとする場面もあった。

Q2のラストアタックはトップ2に並ぶメルセデス勢がユーズドのソフトタイヤを選んだ一方、フェルスタッペンやマクラーレンなどは新しいソフトタイヤを投入している。ノリスが自己ベストタイムを刻んだものの、それでもハミルトンには0.123秒及ばず、ポジションは3番手のまま。フェルスタッペンもペースアップを成功させたが、ハミルトンと0.293秒差の4番手にとどまっている。

11番手以下でQ2敗退となったのはベッテル、ストロール、アロンソ、オコン、ラッセル、ラティフィ。アストンマーティン、アルピーヌ、ウィリアムズの各車がキレイに並んだ格好だ。

ポールポジションを争うQ3はメルセデスが真っ先に動き出し、ガスリーに続いてレッドブルも合流。ペレスはユーズドのソフトタイヤを履いて最初のアタックラップをスタートさせている。ジョビナッツィは終盤の一発勝負にかけることにしたようで、序盤の走行には参加していない。

マクラーレンが速さを示す中、トップに立ったのは1分19秒949をマークしたハミルトン。2番手には0.017秒というわずかなギャップでフェルスタッペンが続き、ノリスもハミルトンと0.065秒差の好タイムで3番手に飛び込んでいる。もう1台のマクラーレンを駆るリカルドが4番手に続くも、タイムはノリスよりも0.2秒ほど遅かった。ボッタスは5番手タイムにとどまり、ガスリー、ルクレール、サインツ、ペレスが9番手につけている。

ジョビナッツィも加わったQ3終盤のアタックは10台すべてが新品のソフトタイヤで出陣し、ペレスとフェルスタッペンのレッドブル勢から順にアタックラップをスタートさせたが、路面温度が下がった影響もあったのか、フェルスタッペンは1分20秒台のタイムにとどまってベストタイムを更新できず。

一方で、セクター1とセクター2を全体のベストタイムで駆け抜けたのがボッタスだ。セクター3でも自己ベストを刻んだボッタスが1分19秒555をたたき出し、相棒のタイムを上回ってタイムシート最上位に浮上した。ハミルトンもベストタイムを記録しているが、ボッタスに0.096秒届かずに2番手だ。フェルスタッペンが3番手につけ、ノリス、リカルド、ガスリー、サインツ、ルクレール、ペレス、ジョビナッツィのオーダーで、スプリントクオリファイイングのスタート位置が決まった。

土曜フリー走行は11日(土)日本時間19時に開始されることになっている。1時間のセッションを経て、スプリントクオリファイイングは23時30分スタート予定だ。

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