ストロールに10秒のタイムペナルティ【ベルギーGP:ペナルティ】

フォーメーションラップ【ベルギーGP/スパ・フランコルシャン、2021年8月29日(Williams)】


雨に大きく影響されたシーズン第12戦ベルギーGPではランス・ストロール(アルファロメオ・レーシング)が10秒のタイムペナルティを科されて順位を落とした。

ストロールは大雨によってレーススタートが遅れている間にリアウイングのアッセンブリを変更。通常はピットレーンスタートが科される違反だったが、悪天候の影響セーフティカーの先導の下、各車がピットレーンからコースインするため、それに代わるペナルティとして10秒のタイムペナルティを適用されている。ストロールは2度目の赤旗が降られた際に18番手につけていたが、このペナルティによってリザルトでは20位となった。

前日にはアルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネンが、マシンがパルクフェルメ状態にある際にリアウイングアッセンブリを変更してピットレーンスタートを言い渡されていた。

また、決勝のスタートが遅れることが宣言された後、フェラーリのシャルル・ルクレールがグリッド上でタイヤを交換してしまったものの、すぐに過ちに気づいて修正したためにおとがめなしとされている。

その他を含め、ベルギーGPの週末を通してスチュワードが審議し、何らかの処分を下したインシデントおよびペナルティの詳細は以下の通り。

ベルギーGP初日:8月27日(金)

(金曜フリー走行1回目はペナルティなし)

【金曜フリー走行2回目】

◆ターン9のコース逸脱によるタイム抹消
違反内容:ターン9でコースを逸脱、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)ならびに第12条2項1号(i)、およびレースディレクターの指示書第21条に違反
裁定:FIA国際スポーティングコード第12条4項1号eおよびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に基づくタイム抹消

[違反時間 カーナンバー. ドライバー(コンペティター)/抹消タイム]

15時12分44秒 55. カルロス・サインツ(フェラーリ)/1分47秒339
15時17分52秒 22. 角田裕毅(トロ・ロッソ)/1分47秒571

裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。上記マシンはコースを逸脱した。このペナルティはレースディレクターの指示書第21条(第12条2項1号[i]参照)、およびFIA国際スポーティングコード第12条4項1号eに基づいて適用されている。

ベルギーGP2日目:8月28日(土)

【土曜フリー走行】

◆ターン9のコース逸脱によるタイム抹消
違反内容:ターン9でコースを逸脱、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)ならびに第12条2項1号(i)、およびレースディレクターの指示書第21条に違反
裁定:FIA国際スポーティングコード第12条4項1号eおよびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に基づくタイム抹消

[違反時間 カーナンバー. ドライバー(コンペティター)/抹消タイム]

12時48分07秒 16. シャルル・ルクレール(フェラーリ)/2分09秒101

裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。上記マシンはコースを逸脱した。このペナルティはレースディレクターの指示書第21条(第12条2項1号[i]参照)、およびFIA国際スポーティングコード第12条4項1号eに基づいて適用されている。

【予選】

◆ランド・ノリス(マクラーレン)
違反内容::ギアボックス交換、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条4項(a)に違反
裁定:5グリッド降格
裁定理由:カーナンバー4(ノリス)のギアボックスが6戦連続の使用期間が経過する前に変更されたため。

◆キミ・ライコネン(アルファロメオ・レーシング)
違反内容:リアウイングのアッセンブリを異なる仕様に変更、FIA F1スポーティングレギュレーション第34条8項に違反
裁定:ピットレーンからのスタート
裁定理由:リアウイングのアッセンブリが変更され、予選で使用されたものとは異なる仕様になった。このパーツは第34条2項に従い、FIA技術委員の承認の下で交換されている。このリアウイングアセンブリが異なる仕様であり、マシンがパルクフェルメ状態に置かれている際の交換だったことから、当該コンペティターはFIA F1スポーティングレギュレーション第34条8項(b)に従ってピットレーンからのスタートが義務づけられる。

ベルギーGP決勝:8月29日(日)

【決勝】

◆ランス・ストロール(アストンマーティン)
違反内容:リアウイングのアッセンブリを変更、FIA F1スポーティングレギュレーション第50条4項(b)に違反
裁定:第38条3項に従ってレース後に10秒のタイムペナルティを適用(レースタイムに10秒加算)
裁定理由:スチュワードは本イベントの異常で先例のない状況を考慮に入れた。FIA国際スポーティングコード第11条9項1号ならびに第11条9項2号(a)にある権限を行使し、アッセンブリが変更されたのはレース停止中だったものの、レース中断中と同様の指針を適用する。

通常はこういった違反に対するペナルティはピットレーンからのスタートになるものの、マシンはすでにピットレーンからスタートするため、それでは意味のないペナルティになる。近いものとしてはドライブスルーペナルティがあるものの、レースが短縮されたことをふまえ、より軽度な10秒のペナルティが適用された。

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