36年ぶりに復活のオランダGPは最も硬い3種類のタイヤ

ピレリタイヤ【フランスGP/ル・キャステレ、2021年6月17日(Pirelli)】


1985年を最後に姿を消していたオランダGPが36年ぶりに開催される。当初は2020年の復帰が予定されていたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって昨年の開催を断念、今年へと先延ばしされていた。

ザントフォールト・サーキットは最後にF1を開催した1985年当時とは大きく姿を変え、特徴的なバンクを持つコースへと改修されている。ターン3と14には19度近いバンクがつけられていて、これはインディアナポリス・モーター・スピードウェイのバンクのおよそ倍にあたる角度だ。過去と比べてずっと速いスピードでマシンが駆け抜けることになるため、タイヤに加わるエネルギーもその分増えることになる。

参考にできる過去のデータもないことから、最も硬いレンジのタイヤが適切な選択と判断された。白のハードがC1、黄色のミディアムがC2、赤のソフトがC3となる。

全開走行となるターン14では4Gを越えるGフォースが生まれ、ターン1とターン11へのヘビーブレーキングでの負荷は5Gを越える。時速260km以上で進むターン7も5G近い横Gがかかる。その後すぐにターン8とターン9がやってくるため、高Gのコーナーが3つ連続している。サーキット自体のオープンは1948年であるため、高速で狭いターン、高低差の変化など、昔ながらのコースという印象を残す。ビーチに近い砂丘エリアに位置するため、時折風によってコース上に砂が運ばれ、グリップに影響することがある。

「オランダGPは明らかに新たなチャレンジだが、F1とチームから提供されたデータにより、タイヤ選定と指示を決めることができた。このエキサイティングな新天地に合ったものになったと考えている」と自動車レース責任者のマリオ・イゾラは述べた。「新しいコースであることから、実データの収集とレース戦略の策定にはフリープラクティスのセッションが極めて重要となる。確かなのは、サーキットレイアウトがタイヤに過酷な要求を課すということであり、それはわれわれが実施したコンピューターシミュレーションで示されている通りだ。われわれは今年のGTワールドチャレンジですでにザントフォールトのレースを経験しており、これもまた、役立つ情報を与えてくれた」

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