アルピーヌテストドライバーの周冠宇がオーストリアでグランプリデビュー

アルピーヌテストドライバーの周冠宇【2021年6月28日(Alpine F1 Team)】


アルピーヌがシーズン第9戦オーストリアGPでテストドライバーの周冠宇(ゾウ・グァンユウ)がグランプリデビューを果たすことを28日(月)に発表した。

2019年からアルピーヌ・アカデミーのメンバーである22歳の周は、金曜フリー走行1回目でフェルナンド・アロンソのA521を駆るという。アカデミーに加わった2019年に初めて挑戦したF2選手権で5回表彰台に上って新人賞に輝いた周は、2020年にソチのスプリントレースでF2初優勝を遂げる。これは中国大陸出身のドライバーとして初の国際シングルシーターレース優勝だった。今季はF2のこれまで3ラウンドで2勝に加えて2回の表彰台フィニッシュを果たし、チャンピオンシップリーダーとなっている。

今週末にグランプリデビューを控え、周は「F1のグランプリウイークエンドにFP1で走るのは夢みたいだし、F1ドライバーになるという目標にまた一歩近づいている。きっとすごく特別な瞬間になるだろう」と話した。

「走行に備え、チームが設定するターゲットや計画をすべて確実に完了できるように、自分にできる限りの準備を整えている。これまでF1にあまり中国人ドライバーがいなかったから、レースの週末にF1マシンに乗り込むのはとても誇らしい瞬間になるだろうね。フェルナンドのマシンを駆るっていうのが、また特別だ。小さいころにレースキャリアを歩もうと思ったのは、彼のおかげだから。これまでに自分が達成してきたことには満足しているし、周りから受けてきたサポートにとても感謝している。このチャンスを最大限に生かすことが狙いで、それを楽しみにしているんだ」

周の成長を見守ってきたアルピーヌ・アカデミー・ディレクターのミア・シャリズマンは「周の進歩と、2019年にアカデミーに最初にやってきた頃から今週末に開催されるオーストリアGPで正式なFP1セッションに参加するまでの成長を目にし、うれしく思っている」と喜びを語った。

「キャリアをこの地点まで到達させるために人知れずハードワークを続けてきた周にとって、長くはあったものの報いのあるプロセスだった。彼がF2のチャンピオンシップリーダーであるという事実がこのハードワークと献身を証明しているし、われわれば今週末にF1で彼を見るのを楽しみにしている」

また、アルピーヌのCEOであるローレン・ロッシは「若いドライバーがF1にたどり着こうとするのはとても難しいチャレンジだ。われわれはその道を歩む有望な才能の持ち主たちをサポートすることを誇りに思っている。グァンユウはテストドライバーとしてテストやシミュレーターのセッションに参加してきたので、現行のマシンを使ってフリー走行で走るのはアカデミーの最も輝かしいスターの一人にとって理にかなった、重要なステップだ。フルタイムのF1シートという最終的な目標に向けて、その経験は実に堅実な成長を促すだろう」とコメントしている。

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