ピレリがバクーのタイヤトラブルの分析結果を報告、「製造や品質に欠陥はなかった」

レッドブルのマックス・フェルスタッペン【アゼルバイジャンGP/バクー、2021年6月5日(Getty Images / Red Bull Content Pool)】


ピレリは15日(火)、先のアゼルバイジャンGP決勝レースで発生した2つのタイヤに関連するアクシデントについて調査および分析を実施し、その結果、タイヤの製造や品質に落ち度はなかったと発表した。

バクーの一戦で、第1スティントにハードタイヤを選んだアストンマーティンのランス・ストロールはライバルたちがピットインしてもステイアウトを続けていたが、31周目にロングストレートでバランスを崩してクラッシュを喫し、リタイアを強いられている。これと似たような形で戦線離脱を余儀なくされたのがラップリーダーとして順調にクルージングしていたレッドブルのマックス・フェルスタッペンだ。残り5周を迎えたところで、ストロールと同様に突然、マシンのコントロールを失ってウオールに激突した。2人とも直前の兆候などがなく、タイヤトラブルが疑われていた。

レース終了直後、ピレリは「外的要因によるものであることは否定できない」として、デブリが要因の可能性を示唆していた。

しかしながら、分析を終えたピレリは声明の中で「FIA協力の下、先日のアゼルバイジャンGPでランス・ストロールとマックス・フェルスタッペンに起きたアクシデントに関わる左リアタイヤの分析を完了した」と説明。

「今回の分析には当該レース中に他車が使用したタイヤも含まれており、それらはダメージを受けたタイヤと同程度もしくはそれ以上の周回数を走破している。その結果、いずれのタイヤにも製造上の欠陥や品質上の欠陥はなく、疲労やはく離の兆候も見られなかった。アストンマーティンおよびレッドブルのマシンに起きた2つの左リアタイヤの不具合の原因は明確に特定されている。どちらのケースも、規定のスターティングパラメーター(最低圧およびブランケットの最大温度)を守っていたにもかかわらず、内側のサイドウオールに発生した円周の破断が原因であり、タイヤの走行状態に起因した可能性がある」

「今回の分析結果により、ピレリはFIAとチームに対して報告書を提出した。FIAとピレリはすでに配布済みの技術指南書の改訂版を含め、レースウイーク中の走行状態を監視する新たなプロトコルに合意し、これ以外にも適宜措置を検討していくことになった」

また、ピレリの分析報告を受けてレッドブルも声明を発表し、次のように述べている。

「アゼルバイジャンGPの47周目に発生したマックスのタイヤトラブルについては、ピレリおよびFIAと緊密な協力をもって調査を進め、マシンには何ら問題がなかったことを確認している。われわれは常にピレリのタイヤパラメーターを守っており、今後も彼らのガイダンスに従っていくつもりだ」

「(アゼルバイジャンGP)週末の高速走行時の衝撃で、ドライバーが誰一人として負傷しなかったことをうれしく思っている」

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