イレギュラーな事態への対応で2人に違反【アゼルバイジャンGP:ペナルティ】

レーススタート【アゼルバイジャンGP/バクー、2021年6月6日(Getty Images / Red Bull Content Pool)】


シーズン第6戦アゼルバイジャンGPではイレギュラーな事態が起きた際の振る舞いに違反があったとして、2名のドライバーがペナルティを科された。

1人目は予選で赤旗が掲示された際、ピットレーンに入らずにコースにとどまってしまったマクラーレンのランド・ノリスだ。本来は予選中の赤旗無視には5グリッド降格が言い渡されるところだったものの、タイミング的に短い時間での判断が要求された点を考慮し、スチュワードは3グリッド降格とペナルティポイントを科している。

2人目は決勝でセーフティカー出動中にレースディレクターの指示通りピットレーンを走行しなかったウィリアムズのニコラス・ラティフィ。10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティを科されたラティフィについて、チームは「コミュニケーションミスがあった」としている。

その他のペナルティとしては、レース優勝者のセルジオ・ぺレス(レッドブル)が初日にピットレーンの速度違反をとがめられたのみだった。

アゼルバイジャンGPの週末を通してスチュワードが審議し、何らかの処分を下したインシデントおよびペナルティの詳細は以下の通り。

アゼルバイジャンGP初日:6月4日(金)

(金曜フリー走行1回目はペナルティなし)

【金曜フリー走行2回目】

◆セルジオ・ぺレス(レッドブル)
違反内容:ピットレーンを時速81.7㎞で走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:レッドブルに罰金200ユーロ(約2万7,000円)
裁定理由:カーナンバー11(ぺレス)が本イベントにおいて時速80kmと定められているピットレーンの速度制限を時速1.7㎞超過したため。

アゼルバイジャンGP2日目:6月5日(土)

(土曜フリー走行はペナルティなし)

【予選】

◆ランド・ノリス(マクラーレン)
違反内容:レッドフラッグのシグナル中にピットレーンに入らず、コース上にとどまる、FIA F1スポーティングレギュレーション第31条6項に違反
裁定:3グリッド降格、およびペナルティポイント3点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードはカーナンバー4のドライバー(ノリス)およびチームの代表者から話を聞くとともに映像とタイミングデータの証拠を確認した。ノリスは赤旗が掲示された際、スタート・フィニッシュ・ストレート(コントロールラインのある直線)を走行していた。

(赤旗が掲示された)結果、左側のガードレールのパネルとマシンのダッシュボードには赤信号が点滅していた。ヒアリング中、当該ドライバーはスロットルを戻し、ブレーキをかけたと明かし、ピットレーンに入ることができたことを認めている。その当時、彼はどうすべきか判断がつかず、無線でチームに対応を確認していた。チームは即座にピットインするよう要請したものの、タイミングが遅すぎたため、ノリスはフィニッシュラインをもう一度通過することになった。

スチュワードは予選中に赤旗が無視された場合、5グリッド降格が妥当だと考えている。しかしながら、当該ドライバーがコース上の位置により非常に短い時間で対応しなければならなかったことを考えれば、例外として3グリッド降格が十分だと考える。

ノリスの累積ペナルティポイント:8ポイント(2021年6月5日時点)

アゼルバイジャンGP決勝:6月6日(日)

【決勝】

◆ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
違反内容:セーフティカー中に指示に従ってピットレーンに入らず、FIA F1スポーティングレギュレーション第39条11項、第39条5項、第39条8項に違反
裁定:10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティ、およびペナルティポイント3点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードは映像証拠を確認し、17時32分にピットレーンを使用しなければならなかったことを把握した。スタート・フィニッシュ・ストレート上でのフェルスタッペン(レッドブル)のアクシデント後、ダメージを受けたレッドブルのマシンを回収するためにけん引トラックとマーシャルがコース上にいたため、レースディレクターは各マシンにピットレーンを走行するよう指示した。このことはピットレーン入り口前で余裕をもって電光掲示板によって示されていた。その他の全マシンがSCに続いてピットレーンに入った一方、ラティフィは指示を無視し、ストレートにとどまって回収現場を通過した。このプロセスの間にラティフィは指示に従ってピットレーンを通過した2台のマシンをオーバーテイクしている。スチュワードはまた、全チームが無線によって余裕をもって通知を受けたこと、ならびに、ラティフィのチームもピットインを指示していたことを確認した。

これはドライブスルーペナルティを義務づける第39条11項に明らかに違反している。さらに、他者のオーバーテイク(第39条8項)、および、コース上の現場の危険な通過(第39条5項)によって計10秒の制裁とペナルティポイント3点が適用された。

ラティフィの累積ペナルティポイント:3ポイント(2021年6月6日時点)

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