赤旗でピットインできず、ノリスに3グリッド降格処分

マクラーレンのランド・ノリス【アゼルバイジャンGP/バクー、2021年6月5日(McLaren)】


アゼルバイジャンGPのレーススチュワードは5日(土)に実施された予選セッション中に赤旗が振られた際、ピットレーンに入らず、コースを走行し続けたとしてマクラーレンのランド・ノリスに3グリッド降格処分を科した。

バクー市街地サーキットで行われた予選は複数回の赤旗が振られる波乱の展開となり、Q1ではランス・ストロール(アストンマーティン)がクラッシュして最初の赤旗中断があった後、今度はアルファロメオ・レーシングのアントニオ・ジョビナッツィがストロールと同じくターン15でバリアにぶつかり、セッションは再び中断を余儀なくされた。

ジョビナッツィの事故で赤旗が掲示された際にピットレーン入り口手前に近づいていたノリスは、無線でチームにピットインするかどうかを確認するも、やり取りしている間に入れるタイミングを逃してしまい、走り続けてしまったことが問題視されたのだ。

予選後にこの一件を審議したスチュワードは声明の中で「カーナンバー4のドライバー(ランド・ノリス)およびチームの代表者から話を聞くとともに映像とタイミングデータの証拠を確認した。ノリスは赤旗が掲示された際、スタート・フィニッシュ・ストレート(コントロールラインのある直線)を走行していた」と説明。

「(赤旗が掲示された)結果、左側のガードレールのパネルとマシンのダッシュボードには赤信号が点滅していた。ヒアリング中、当該ドライバーはスロットルを戻し、ブレーキをかけたと明かし、ピットレーンに入ることができたことを認めている。その当時、彼はどうすべきか判断がつかず、無線でチームに対応を確認していた。チームは即座にピットインするよう要請したものの、タイミングが遅すぎたため、ノリスはフィニッシュラインをもう一度通過することになった」

「スチュワードは予選中に赤旗が無視された場合、5グリッド降格が妥当だと考えている。しかしながら、当該ドライバーがコース上の位置により非常に短い時間で対応しなければならなかったことを考えれば、例外として3グリッド降格が十分だと考える」

ノリスはQ3に進んで6番手につけていたが、決勝レースは9番グリッドに並ぶことになる。予選7番手から9番手に並んでいたレッドブルのセルジオ・ペレス、アルファタウリの角田裕毅、アルピーヌのフェルナンド・アロンソはスターティンググリッドがひとつずつ繰り上がる見込みだ。

また、ノリスは12カ月有効なペナルティポイントを3点付与されており、現時点の合計が8点になった。累積で12点に達するとスーパーライセンスが次戦まで停止されるため、実質的に次のレースに出場できない。

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