「大胆な判断」が功を奏して優勝を遂げたハミルトン

メルセデスのルイス・ハミルトン【スペインGP/バルセロナ、2021年5月9日(Pirelli)】


9日(日)に開催されたシーズン第4戦スペインGP決勝レースでメルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを果たし、僚友バルテリ・ボッタスは3位表彰台に上った。

ハミルトンはスタート直後にレッドブルのマックス・フェルスタッペンにリードされるも、2回目のピットストップを早めに実行して追い上げ、終盤に逆転を遂げている。

ルイス・ハミルトン

「何て日だろう! 今週末、チームは目を見張るような仕事をしてくれたし、戻ってきたファンの姿が見られてすごくうれしいよ。イギリス国旗もちらほらあって、それがずっと見たかったんだ! 最高の気分だし、もう一度最初からやりたいくらいだ。全てのトレーニングが実を結んでいるよ! スタートから本当に接戦で、グリッドの右側にラバーがたっぷり乗っていたから、マックス(フェルスタッペン/レッドブル)はとてもいいスタートだった。それから彼を追い、レース序盤は長い間マックスのすぐ後ろにいたんだけど、ダーティーなエアだとタイヤが持たないんじゃないかと心配だったんだ。2回目のストップ後はかなりの距離を巻き返す必要があった。マックスまで20秒くらいの差があったんだ。でも、チームは本当に大胆な判断をしてくれたよ。僕はすごく迷っていて、ストップする前に抜くチャンスがあるんじゃないかとも感じた。でも、僕たちチーム内には信頼関係というものがある。あれは素晴らしい判断だった」

バルテリ・ボッタス

「1周目にシャルル(ルクレール/フェラーリ)にターン3でポジションを失ったことで、僕のレース最初のスティントはだめになってしまった。今日はこれ以上を望んでいたんだけど、そのせいで難しくなってしまった。全体のペースは悪くなかったんだ。もっと上でフィニッシュできなかったのは少し残念だけど、少なくとも表彰台には上がれた。僕は3番手で満足することなんてない。勝つために来ているんだ。でも、チームにとってはさらに手堅いポイントを獲得できたいい1日だった。2週間後のモナコは独特のチャレンジだ。楽しみにしている」

クリスチャン・トト・ウォルフ(チーム代表兼CEO)

「われわれのクルマは速かったと思うが、オープニングラップでポジションを失うと後手に回ってしまう。先頭のレッドブルにとっては、正しい戦略的判断を下すのが難しく、今日のわれわれのように、後ろとの差に余裕があれば、2番手にいる場合の方が判断は簡単だ。予選を見ると、3台のクルマが0.1秒に収まっており、誰が前に出るかまったく分らない。シーズンが終わるまでこのような状態が続くことを期待している。このスポーツにとって必要なことで、われわれはこのバトルを楽しんでいる。今日は拠点にいるチームが素晴らしい仕事をしてくれた。レース戦略のリーダーであり、これから産休に入るロージーのおかげ、誇りに思っている。大胆な判断だったし、20秒以上も離れていると、追い付けるわけがないと思うだろう。マックスがわれわれ以上にタイヤに苦しんでいるのを見て、われわれはついて行くことができた。プラン上は残り1周というところでマックスに追いつけることを示していたが、実際には残り4周のところで追い付けたんだ! チームのみんなが本当にいい仕事をしてくれた。負けた日でさえも、われわれは学び、しっかりした気概を持っている。マシンに十分な速さがないときでも、いいパフォーマンスを引き出す方法を推定することができる。われわれは決して休まず、地位に甘えることはない。2週間後にはまったく逆方向に向くこともあり得るし、そうなれば学びの週末になる。チームの環境は素晴らしく、ジェームズ率いるストラテジストやブラックレーにいる全員には、まったくもって脱帽だ。彼らは素晴らしい仕事をした」

アンドリュー・ショブリン(トラックサイドエンジニアリングディレクター)

「ルイス(ハミルトン)がまたしても勝利を収めたことを祝福する。チームとドライバーが一丸となって頑張った日だったが、スタートの順位に戻るまでには大変な苦労があった。2人のドライバーはスタートでポジションを下げたが、ルイスの方は特に問題はなかった。クリアな空気の中で少し負けて、押し出されやすい左に行ってしまったのだ。バルテリ(ボッタス)は3コーナーでルイスがいたために行き場をなくしてしまい、アウト側のルクレール(フェラーリ)に負けてしまった。同じ古さのタイヤでは、コース上でのオーバーテイクが難しいことは分かっていたが、少なくともマックス(フェルスタッペン/レッドブル)の近くにとどまれば彼を早めにピットインに追い込むことができたし、バルテリはシャルル(ルクレール)のアンダーカットを狙っていくことができた。今回のレースでは、1ストップは実際よりもはるかに簡単だと考えていたが、そう考えていたのはわれわれだけではないと思う。これはセッションが短く、われわれの宿題を完了させる時間が少なかったことに起因するが、多くのマシンが終盤で脱落していったため、少なくとも代わりの戦略で優勝を狙える状況ではあった。今週末はペースがかなり安定していたが、それでもシングルラップよりもロングランのほうが比較的得意なようで、モナコでは主にシングルラップのパフォーマンスが重要になる。あの週末は、いつもうまくいくかどうかが難しいが、素晴らしいレースだし、2020年の休止の後にまたそこに行くのが楽しみだ」

【M/N/K】