ノリスに対する走行妨害でマゼピンに3グリッド降格処分

ハースF1のニキータ・マゼピン【スペインGP/バルセロナ、2021年5月8日(Haas F1 Team)】


8日(土)に実施されたシーズン第4戦スペインGP予選の初回セッションで、マクラーレンのランド・ノリスのアタックを妨害したとして、ハースF1のニキータ・マゼピンに3グリッド降格処分が科された。ただし、マゼピンは予選を20番手で終えているため、彼自身のグリッドにも他のグリッドにも影響はない。

予選Q1序盤、クイックラップを走っていたノリスの前方には他車が複数台連なっており、ほとんどのドライバーはノリスに道を譲ったものの、マゼピンがコースの終盤に差し掛かったノリスの前をキープしてしまい、タイムロスに見舞われたノリスはQ1で再度アタックしなければならなくなった。

Q1で2セット目のソフトタイヤを投入せざるを得なかったノリスはQ3まで進んだものの、ソフトは1セットしか残っておらず、大半のドライバーが自己ベストタイムを刻んだ序盤のアタックラップでユーズドを履いた結果、理想的な走行プランを実現できず、チームメイトのダニエル・リカルドに0.4秒近く差をつけられて9番手に終わっている。

3グリッド降格処分はマゼピンのグリッドポジションに影響を与えるものではなかったが、マゼピンには1点のペナルティポイントが付与されており、これまでに出場した4回のグランプリ――まだ4回目のレースは走っていない――で、スーパーライセンスに対して与えられる12カ月有効のペナルティポイントはすでに合計2点となっている。ペナルティポイントが合計12点になると同時に1戦のレース出走停止処分が科される。

スチュワードは声明の中で次のように説明した。

「スチュワードはカーナンバー9のドライバー(ニキータ・マゼピン/ハースF1)、カーナンバー4のドライバー(ランド・ノリス/マクラーレン)、およびチーム代表たちからヒアリングを行い、ビデオ証拠、テレメトリーとチーム無線の複数の角度から状況を見直した」

「Q1のセッション中、マゼピンはファストラップに入るための準備中だった。ターン10と11に差し掛かった時、彼は後ろからファストラップ中のノリスが接近していることを知らされ、インシデントが発生するまで彼とのタイム差を逐一知らされていた」

「その後、マゼピンは彼の前にいたシューマッハ(ハースF1)とのギャップを維持するためにスローダウンしている。2人はどちらもファストラップに入る準備中だった。ターン13と14の間で、ピットイン予定のライコネン(アルファロメオ・レーシング)と角田(アルファタウリ)がマゼピンを追い越し、前に出た。2台とも接近するアタック中のノリスのことを知らされており、彼らがノリスに道をあけるためにそうしたことは明らかだ。しかしながら、これがマゼピンにとって難しい状況を作り出した」

「スチュワードは、ノリスの位置を明確に知らされていたことから判断して、マゼピンが進路を変えてライコネンと角田を抜き返そうとしたことは、明らかなノリスの進路妨害だったと判断した。ノリスはそのために大きくタイムを失っている」

「この部分のコーナーのシーケンスが予選でドライバーたちに特別なチャレンジをもたらすこと、そしてマゼピンが難しい状況に直面していたことはスチュワードも認めている。この点はヒアリングでノリスからも指摘された。しかしながら、ノリスがパスするまでマゼピンが待っていれば、彼はそこから抜け出してノリスの後をついていくことができたはずであり、スチュワードは彼が次のラップを大きく損なうことなくそうする機会が選択できたと判断した」

「したがって、スチュワードは“不必要な妨害行為”として通常のペナルティである3グリッドの降格とペナルティポイント1点を科すこととする」

【M/C】