バルテリ・ボッタス

Valtteri Bottas

出身フィンランド
生年月日1989年08月28日 (31歳)
参戦166
ポイント1620
優勝9
表彰台62
ソーシャルメディア
F1戦績
チームランキング
2013ウィリアムズ17位
2014ウィリアムズ4位
2015ウィリアムズ5位
2016ウィリアムズ8位
2017メルセデス3位
2018メルセデス5位
2019メルセデス2位
2020メルセデス2位
2021メルセデス-

プロフィール

バルテリ・ボッタスは17歳だった2007年にフォーミュラ・ルノーのレースで2勝を挙げたことで頭角を現し、続くシーズンにはフォーミュラ・ルノー・ユーロカップとフォーミュラ・ルノー・ノーザン・ヨーロピアン・カップのタイトルを獲得した。

2009年にフォーミュラ3ユーロシリーズに転向し、選手権3位に。このシリーズで優勝はしなかったものの、マスターズ・オブ・フォーミュラ3ではファステストラップ、ポールポジションと共に勝利を飾っている。2010年に再び勝利するまでにウィリアムズとテストドライバーとしての契約を結んだ。

2011年にはGP3に移行してロータスARTをドライブ。序盤こそ目立った活躍は見られなかったもののラスト4戦で優勝して王座に輝き、これがウィリアムズのリザーブドライバー就任につながった。

シーズン中のテストには制限があるものの、ブルーノ・セナに代わって15回の金曜フリー走行1回目に参加しており、2012年のウィリアムズマシンに関しては十分な走行距離を稼いでいる。2013年に向けて最も準備の整ったルーキーの一人であり、この経験を生かせることを願っていると話したボッタスはチームとの契約の後、「チームとして僕らは今年より多くのポイント獲得を狙い、マシンから最大限を引き出さなくてはならない。個人的には、チームに多くのポイントをもたらし、このシーズンを通して多くを学んでドライバーとして成長したと振り返りたい」と語っている。

楽観主義もそのはず、ボッタスは2013年のルーキーの中で最も準備の整った一人だったと言える。しかし、マシンの競争力不足から、初ポイントに手が届いたのはシーズン閉幕目前のラスト2戦でのことだった。ボッタスはこの年、1ポイントの獲得にとどまったチームメイトのパストール・マルドナドを上回る4ポイントを記録。さらに、カナダGPで3番グリッドに着くなどの活躍もあり、2014年のチームの復権を助けるべく新たに契約を1年延長している。

V6ターボエンジンが導入された新時代が始まると、強力なメルセデスエンジンを備えたウィリアムズはグリッドの最前方へ舞い戻った。2014年シーズンのボッタスは、チーム加入時にサー・フランク・ウィリアムズが将来のワールドチャンピオンと評したポテンシャルを強調している。表彰台に上った回数はチームメイトのフェリペ・マッサの2回に対してボッタスが6回を記録した。圧倒的な速さを誇ったメルセデス勢がつまずいたカナダGPとベルギーGPで優勝のチャンスを逃したウィリアムズだが、それでも、ボッタスにとって2014年シーズンはブレイクの一年となり、ドライバーズ選手権では4位の成績を残している。

翌シーズンもウィリアムズでマッサとのコンビを継続したボッタス。開幕戦オーストラリアGPでは予選中に腰部を負傷して決勝を欠場せざるを得なかったものの、第2戦マレーシアGPから戦列に復帰すると堅実な走りで得点を重ねていった。その活躍が後押ししてか、同郷のキミ・ライコネンがフェラーリを追われるとのうわさが飛び交う中、ボッタスをその後任候補とする見方が高まっていく。ヒートアップするばかりの推測は8月にフェラーリがライコネンと契約を延長し、翌月にウィリアムズがボッタス続投を発表したことでついに収束した。フィンランドの先輩後輩であるライコネンとボッタスはとりわけシーズン終盤のレースでポジションを争うことが増え、互いに譲らぬ2人は2度もコース上で衝突、一度目はボッタスが、2度目はライコネンがリタイアを強いられている。結局ライコネンに次ぐランキング5位でシーズンを終えたボッタスだが、チームメイトのマッサが獲得した得点はしのいでおり、十分にその存在感を示した。

オフシーズンの間にドライバーとしてさらに成長できたという実感を抱いて臨んだ2016年だったが、ウィリアムズのパフォーマンスが低迷したのに伴ってボッタスも苦戦を強いられ、シーズンを通した総得点では前年を50ポイントほど下回っている。上位争いにからむことはほとんどなかった中で、ボッタスは第7戦カナダGPで3位表彰台に上っており、これがウィリアムズのシーズンベストリザルトだった。

翌年もウィリアムズにとどまり、引退するマッサに代わって新チームメイトのランス・ストロールを迎える予定だったボッタスだが、2016年の王者に輝いたニコ・ロズベルグが引退を表明したため、その後任としてメルセデスへの移籍が決定。チャンピオンチームに加入した2017年はボッタスのこれまでのキャリアの中でも最大のチャンスになると同時に、3度のタイトル保持者であるルイス・ハミルトンを僚友として新天地で戦うというチャレンジでもあった。第3戦バーレーンGPで初ポールポジション、続く第4戦ロシアGPで初優勝を果たし、最後までタイトル争いの一角であり続けようとしたボッタスだが、特に後半戦で調子が上がらず、シーズンが進むにつれてチームメイトとの差は大きくなっていく。それでもボッタスはメルセデスでの初年度を通じて3勝を挙げており、ハミルトンとフェラーリのセバスチャン・ベッテルに次ぐランキング3位はキャリアベストの成績だった。9月には2018年もチームに残留することが明らかにされた。

前年以上の成績が期待された2018年だったが、開幕戦から未勝利のレースが続いた。2戦連続で表彰台に上った後の第4戦アゼルバイジャンGPでは、予選3番手からセーフティカー登場のタイミングも味方してレース中盤からトップを好走。しかし、ラスト3ラップというところでデブリを踏み、タイヤバーストで勝利を逃した。第9戦オーストリアGPではポールポジションを獲得するもスタートで出遅れ、さらにマシントラブルでリタイア。シーズンを折り返してからも勝利には手が届かない。第16戦ロシアGPでは再びポールポジションからトップを快走、シーズン初優勝が期待されたがレース中盤でチームオーダーが出され、ベッテルとチャンピオンシップを争うハミルトンに勝利を譲り2位でゴールすることになる。レース終了後、「状況は理解している」と語った。結局2018年シーズンは未勝利に終わり、ランキングでも5位という結果だった。シーズン終了後、ボッタスは「今年が自分のワーストシーズンだ」と語っている。それでもメルセデスはボッタスを評価し、2019年まで契約を延長(1年追加のオプション付き)した。

メルセデスで3年目となる2019年、ボッタスは昨年と打って変わり好調なシーズンのスタートを切った。開幕戦のオーストラリアGPではポールポジションのルイス・ハミルトンをスタートダッシュでパスし、そのまま逃げ切り優勝を飾る。第3戦中国GPではポールポジションからの2位、第4戦アゼルバイジャンGPではポール・トゥ・ウインを決め、シーズン序盤にハミルトンと優勝争いを展開する。しかし、シーズン中盤以降は優勝争いから遠ざかり、目立たないレースが続く。夏休み期間中にはメルセデスが持つ2020年のオプション契約が話題に上り、リザーブドライバーのエステバン・オコンとの交代がささやかれたものの、最終的には契約の1年延長が発表された。シーズン後半は第17戦日本GPと第19戦US GPで優勝したが、序盤のような勢いを取り戻すことはなかった。しかし最終的には自身最高位となるドライバーズランキング2位でシーズンを終え、ボッタスは「今年は自分の中でもベストシーズンで、昨年と比べるととてもいい位置にいる。2020年も攻めるのを楽しみにしている」と振り返った。

2020年シーズンのボッタスは、開幕戦オーストリアGPでポールポジションを獲得し、レースでも幸先良く勝利を飾る。しかし、その後はチームメイトのハミルトンの後塵を拝するレースが続き、第4戦イギリスGPではレース終盤のパンクによるノーポイントという不運にも見舞われた。第10戦ロシアGPでは予選3番手からマックス・フェルスタッペン(レッドブル)をかわして2番手に上がり、先頭のハミルトンがペナルティで後退すると、リードを守ったボッタスがようやくシーズン2勝目を挙げる。続く第11戦アイフェルGPではポールからレースをリードするも、バーチャルセーフティカー発令のタイミングにより3番手に後退。その後エンジントラブルでさらに順位を落とし、シーズン初のリタイアに追い込まれた。以降のレースでもハミルトンに勝つことができず、前年と同じランキング2位でシーズンを終えている。ボッタスはメルセデスとの契約を2021年まで延長しており、「素早くリセットして、トレーニングを重ね、来年に向けてまたゼロからスタートするんだ」と新たなシーズンへの意気込みを見せた。

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