ダニエル・リカルド

Daniel Ricciardo

出身オーストラリア
生年月日1989年07月01日 (31歳)
参戦190
ポイント1173
優勝7
表彰台31
ソーシャルメディア
F1戦績
チームランキング
2011HRT27位
2012トロ・ロッソ18位
2013トロ・ロッソ14位
2014レッドブル3位
2015レッドブル8位
2016レッドブル3位
2017レッドブル5位
2018レッドブル6位
2019ルノー9位
2020ルノー5位
2021マクラーレン-

プロフィール

9歳の時、カートでキャリアをスタートさせたダニエル・リカルドは母国オーストラリアの選手権を戦った後、15歳でフォーミュラ・フォードにステップアップした。初期は資金の調達に苦しみ、デビューイヤーには15年落ちのファン・ディーメンでランキング8位に入っている。

フォーミュラBMWに進んだ2006年、スカラシップの助けもあって輝くばかりの新車を手に入れたリカルドはアジア選手権で3位となった。翌年はトントン拍子にフォーミュラ・ルノー2.0に参戦し、2008年にウエスタン・ヨーロピアンカップで勝利してレッドブルの目を引く。

2009年はイギリスF3で20レース中、6勝6ポールポジションという目覚ましい記録を打ち立ててタイトルを勝ち取り、レッドブルの期待に応えた。そのころまでに注目ドライバーとなっていたリカルドはレッドブルがミルトンキーンズに構える本部の常連であり、同年のヘレステストでレッドブルRB5のステアリングを握ってトップタイムをマークした。

その後もリカルドはモータースポーツ界のはしごを上り続ける。フォーミュラ・ルノー3.5を戦った2010年も成功をつかむかに見えたが、8回のポールポジションが優勝につながったのは半数のみで、結果として2ポイント差でミカエル・アレシンにタイトルを奪われてしまった。しかし、同年にアブダビで行われた若手ドライバーテストではセバスチャン・ベッテルのRB6を駆って、その前の週にベッテルが記録した予選最速タイムを上回るトップタイムをたたき出している。

トロ・ロッソのリザーブドライバーを務める傍ら、2011年はフォーミュラ・ルノー3.5のタイトルに再び挑戦するはずだったが、レッドブルはF1経験を積ませる方を望んだ。トロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリとセバスチャン・ブエミが優れたパフォーマンスを発揮していたことから、レッドブルはHRTにリカルドのシートを見いだし、シーズン半ばのイギリスGPでHRTドライバーとしてデビューを果たす。競争力に乏しいマシンではリカルドの進歩を測るのは難しかったものの、それでも同年末にトロ・ロッソがドライバー総入れ替えを決定した際にシートをつかむだけの印象付けに成功している。

初めてフル参戦した2012年は大注目を集めたわけではないものの力強さを見せつけ、予選ではチームメイトのベルヌに比較して印象的なペースを披露した。得点数が伸びなかったのはおそらく彼の才能というよりマシンの力が影響しており、2シーズン目も優れた仕事を続けたリカルドはついに、マーク・ウェバーの後任として2014年のレッドブルのシートを手に入れた。

リカルドはレッドブルに移ってすぐに優れた速さを披露し、ホームグランプリの初戦オーストラリアではおとぎ話のような表彰台フィニッシュを達成する。しかしながら、レース後、レッドブルが燃料流量のレギュレーションに違反していたことが発覚。リカルドのリザルトがはく奪されてしまった。とはいえ、開幕戦の活躍はその後の好パフォーマンスを暗示していたと言えよう。2014年の前半戦では一貫して4度のチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルの予選ペースやパフォーマンスを上回ったのみならず、スリリングな展開となったカナダGPでは初勝利をもぎとり、観衆を驚かせた。新チームに移籍してわずか7レースでの偉業である。以降もハンガリーGPとベルギーGPで勝利を収め、リカルドはメルセデス勢を除くドライバーの中では最高位でシーズンを締めくくっている。

2015年はフェラーリへ移籍したベッテルに代わってトロ・ロッソからロシアの新星ダニール・クビアトがレッドブルに昇格し、より経験を積んだドライバーとしてリカルドがチームの牽引役を担った。前年の躍進を礎にタイトル争いを視野に入れていたリカルドだが、ルノーエンジンのパワー不足により相棒のクビアトともども大苦戦を強いられる。ほとんどのレースで表彰台圏外という不遇のシーズンながら、第10戦ハンガリーGPと第13戦シンガポールGPでそれぞれ3位と2位表彰台に上ったリカルドはランキング8位で厳しい1年を終えた。

2015年の苦境が深刻だっただけに、翌シーズンに選手権争いをすることは考えられないと語っていたリカルドだが、2016年にはタイトル争いには絡めないながらも表彰台に上る機会が格段に増加した。その中でも悔やまれるのが、目の前に見えていた勝利が2度も失われたこと。クビアトに代わってマックス・フェルスタッペンがチームメイトになった第5戦スペインGPでは、チームが選択した戦略の違いによって加入したばかりのフェルスタッペンに優勝を奪われ、続く第6戦モナコGPではポールポジションからスタートしたリカルドがピットミスで大幅にタイムロスし、やはりフェルスタッペンに続く2位に終わっている。いつも朗らかなリカルドだが、さすがにこの時は無線を通したチームの謝罪を「何を言われても意味がない」とすげなく遮った。それでも第16戦マレーシアGPで優勝を飾ったリカルドは、最終的に圧倒的な速さを誇るメルセデス勢に次ぐランキング3位に入っており、”持たざる”チームの中での王者という位置に満足している。

フェルスタッペンとのコンビが2年目を迎えた2017年には大幅なレギュレーション変更が空力面に優れるレッドブルにチャンスをもたらすかと考えられていたものの、メルセデスとフェラーリによる頂点争いの一歩後ろを行く形となった。その中でも最善を尽くしたリカルドは、相棒と接触してしまった第11戦ハンガリーGPや、マシントラブルでリタイアを喫した5戦を除き、完走できたレースの全てでポイントを獲得。表彰台9回、うち優勝1回、メルセデスとフェラーリの4人に続くランキング5位の成績を収めた。

F1デビューから8年目となり、すでにベテランの域に達しつつあったリカルドの2018年シーズンは浮き沈みの激しい1年となった。第3戦中国GPではセーフティカー導入によるピットインが功を奏し、予選6番手からの優勝をもぎ取った。さらに第6戦モナコGPではポールポジションを獲得、スタートからリードを保っていたもののレース中盤でMGU-Kのトラブルが発生。得意のモナコで優勝できないジンクスが続くかと思われたが、セバスチャン・ベッテルの追撃を何とか交わしてシーズン2勝目を挙げた。一方、このシーズンではレッドブルのマシントラブルがリカルドに多発し、この2戦以外で表彰台に上がることはなく、結局ランキング6位でシーズンを終えた。2018年以降もレッドブルで走ると思われたが、ルノーと契約を結んだことが発表され周囲を驚かせた。

新天地ルノーに移籍して臨んだ2019年シーズン、リカルドは地元レースとなる開幕戦のオーストラリアGPではアクシデントによるマシンダメージのためリタイアする。その後はルノーR.S.19の信頼性不足もあり思うようなリザルトを残せず、6位1回、7位2回、9位1回でシーズン前半を終えた。サマーブレーク後も状況は変わらなかったが、第14戦イタリアGPでは予選5番手から4位を獲得し、これがシーズン最高位となる。シーズン終盤に3連続入賞し、最終的にランキング9位でシーズンを終えた。

ルノーで2年目となる2020年シーズン、新型コロナウイルス感染症の影響でシーズン開幕が遅れる中、翌2021年よりリカルドがマクラーレンに移籍することが発表された。この年のリカルドは、マシンの競争力向上もあって中団グループで実力を発揮し、開幕戦オーストリアGPでのマシントラブルを除くとほとんどのレースで予選グリッド以上の結果を出す。7年ぶりにニュルブルクリンクで開催された第11戦アイフェルGPでは悪天候により金曜日のフリー走行が中止されたが、リカルドはベテランらしく適応力を見せ、レースでは戦略面も的中し3位でゴールした。2年半ぶりにポディウムに立ったリカルドは、「なんてこった、初めてポディウムに上ったような気分だよ。達成できて本当にうれしいよ!」とコメント。また、同じく金曜日のフリー走行がなかった第13戦エミリア・ロマーニャGPでも3位表彰台を獲得している。最終的にリカルドは119ポイントを獲得し、ランキング5位でシーズンを締めくくった。

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